海外メディアInc.のライター、Michael Schneiderさんの祖母が先日亡くなったそうです。彼が祖母の荷物を整理していたとき、彼女の高校卒業アルバムが出てきました。アルバムには、ひとりひとりの卒業時の「将来の夢」が書かれていたのですが、彼女のところにはSchneiderさんが想像もしていなかった夢が書かれていました。それは、「ビジネススクールに進学」という夢。

残念ながら、Schneiderさんの祖母にはこの夢を追うチャンスがありませんでした。それについて話したことはなかったそうですが、たいていの場合、人生とはそういうものなのだろうといいます。それでも、Schneiderさんの人生は祖母の影響を大きく受けており、たくさんの大事なことを教えてもらいました。そしてそこに、もう1つの教えが加わりました。

祖母の「夢」を目にして、気づいたことがあります。それについては、モチベーションに関する思想的リーダーで講演も多数行うLes Brown氏の言葉を借りたほうがうまく説明できるでしょう。

地上でもっとも豊かな場所は墓地です。なぜなら、決して実現することのなかった希望や夢、最後まで書かれることがなかった本、一度も口ずさまれることのなかった歌、誰とも分かち合うことのなった発明、ついに解明されることのなかった治療法のすべてが、そこにあるからです。

祖母が夢や希望を叶えられなかったわけではありません。彼女の情熱の対象はビジネススクールとは別のものに変わり、夢は家族の成功を通して実現されたのです。Schneiderさんはそのことに深く感謝していて、家族全員が彼女の献身的な生きざまの証なのです。

そして、Schneiderさんは「人生の目標」ということに対して気づかされたのです。自分の掲げる目標を大切に思っているなら、明確な意図をもってそれを追い求めなければならない、ということです。今の世の中では、夢を見失ってしまうのはよくあること。特に、私たちの人生に降りかかるさまざまなことに気を取られてしまえば、なおさらです。

祖母は、賢くてウイットに富み、とてもエネルギッシュな人でした。だから彼女はきっとビジネススクールでも成功していたでしょう。ただし、その目標を達成するために、ひとつだけ足りなかったものがあります。それは、私たち全員がなかなか見つけられないもの――すなわち、時間です。

では、自分の時間をしっかりコントロールするための、いくつかの方法を見ていきましょう。ここでは、Schneiderさんが気に入っている、米国の心理学者Joyce Brothers氏が提唱する4つの時間管理の方法を紹介しましょう。

1. 小さなことに囚われない

言い換えれば、ちょこちょこと手を出してみるようなことはしない、ということ。日々の暮らしのなかには、時間を奪いかねない、よそ見の対象が山のようにあります。それらは無視できる場合もあれば、そうはいかない場合も。大事なのは、原点を思い出して、「もっとも重要なタスク」に毎日の時間の多くを充てることです。

自己啓発・指導家として世界的に知られるアンソニー・ロビンズ氏は、このことを次のように説明しています。「本当に望んでいることを成し遂げられる人がごくわずかしかいないのは、ひとつに集中しないからです。私たちは、自分のパワーを集約していないのです。ほとんどの人は、生涯を通じてさまざまなことに手を出し、何か特定のものを極めようとしないのです」

Schneiderさんも、「ささいなこと」に気を取られ、あっという間に日が暮れて、その日すべきことができない、という経験を数えきれないほどしてきました。でも、そうした経験のおかげで、次のことに気づくのです。

2. 重要度の低いことはきっぱり切り捨てる

「良いこと」によって、「すごく良いこと」を台無しにしてはいけません。小さな仕事を片づけるのは良いことです。てっとりばやく達成感を得られるし、ToDoリストを完璧にこなしている錯覚も与えてくれます。

けれど残念ながら、その錯覚に囚われ、きっぱり切り捨てるのをおそれていると、人生がそうした「応急処置」だけになってしまいます。そうではなく、重要でないことはきっぱり切り捨て、忍耐強く集中し続けることが大切です。

3. 余裕をもった見積もりをする

大きなプロジェクトに手を付ける前に、優先順位を付け、完遂までに十分な時間を取りましょう。私たちは、タスクをぎゅうぎゅうにつめこみ、ほとんど進捗しないまま、あれこれに追われる日々を過ごしがちです。1日の計画を立てる際には、何をするにもどこへ行くにも、余裕をもって時間を取るようにしましょう。

4. 「満足する」ことを学ぶ

魅力的な対象があれば、時間やエネルギー、能力は楽々と流れていきます。私たちの目標を妨げるものはたくさんありますが、残念ながらそのいくつかは、自分たちが「なかなか満足できないこと」が原因になっています。

特に、私たちが暮らすこの世界は、消費者主義に支配されています。どれくらいなら十分? あともう少し、という具合です。

***

あなたの気持ちを惹きつけているものは何ですか? もしそれが目標に貢献しないものなら、切り捨てましょう。

墓地は、優れた志であふれています。どうか、時間の犠牲者にならないでください。自分の人生の証となるものは、自分で選べるのです。ここで挙げた4つの方法を日々の習慣にすれば、自分の時間を取り戻し、人生の夢を叶えることができるはずです。

さて、あなたの卒業アルバムには、何が書かれていますか?

Productivity Is All About Mastering These 4 Mental Tricks, According to Psychologists | Inc.

Image: Syda Productions/Shutterstock.com

Source: Inc.