Appleは6月の開発者向け会議「WWDC 2017」で「iOS 11」を発表しました。それと同時に、容量の少ないデバイス向けの容量節約機能も多数公開しました。

AppleはiPhoneラインナップの最小ストレージ容量を32GBにしたため、だいぶマシにはなりましたが、それでもまだ十分とは言えません。実際、すでに多くのユーザーが、肝心な時にあのおぞましい「Cannot take photo(写真を撮れません)」という容量不足のアラートが出ないように、写真やアプリ、そのほかの大量のデータのサイズを減らして容量の節約に努めています。

上手にやりくりすれば、ストレージ容量不足を解消することは可能です。オフサイトストレージを確保し、古くなったアプリを削除して、スマートフォンの指示に従っていくつかのメッセージを削除すれば、(たぶん)もう二度と容量不足に悩まされずに済むでしょう。

「iCloud」ストレージを利用する

Appleは2TBのiCloudストレージの月額料金を2,500円から1,300円に引き下げしました。文書やデータをiCloudに同期させて保存できるアプリが増えているので、この動きはまさにぴったりのタイミングです。月額130円で50GBのクラウドストレージを利用できる破格のプランもありますが、米LifehackerのPatrick Lucas Austinさんが実際に使ってみたところ、iOSのバックアップ用としてはあっという間に容量不足に陥ってしまい、役に立ちませんでした。

iCloudは、クラウドストレージプラットフォームとしては特別に魅力的なサービスではありませんが、容量を増やしたいユーザーにとって、今回の値下げは非常に魅力的です。1TBの容量を月額1,300円で提供している「Google Drive」と比べても、Appleのエコシステムに深く依存しているユーザーにとってはかなりお買い得です。また、ファミリー向けのストレージ共有機能が追加されたため、家族で最大6人までが2TBプランを共有できるようになっています。

撮影した写真をiCloudフォトライブラリに転送する方法は、スマートフォンで空き容量を増やすための有力な手段の1つです。それを考えると、100ドルも払ってiPhoneの容量を倍にするよりも、ベーシックなストレージプランを購入するほうが理にかなっていると言えます。

メッセージをバックアップもしくは削除する

驚いたことに、友人宛てに送ったメッセージにブルーのバルーンやアニメーションなどの視覚効果を追加すると、想像以上に容量を消費してしまいます。iOS 11では、その点を考慮して、iMessage用のストレージ管理機能が用意されています。

Appleは、メッセージや添付ファイルをデバイスではなくiCloud上に保存するように勧めていますが、削除対象の有力候補である容量の大きな写真、動画、添付ファイルをチェックする新たなオプションが加わりました。

iOS 11は、1年以上が経ったアイテムについて、必要のない場合には自動削除するようアドバイスしてくれます。動画や写真の品質を維持したまま容量を減らせる新しいファイルフォーマットと組み合わせれば、空き容量をつくるためのメッセージの選別も、それほど手間ではなくなるはずです。この機能はそもそも、16GBのiOSデバイスを提供していた時に導入すべきでしたが、ともあれ、実現したのはありがたいことです。

古いアプリとの決別

お手持ちのスマートフォンには、しばらく使っていないアプリがたくさんあるかと思います。ありがたいことに、Appleがそうしたお払い箱になったアプリをデバイスから取り除く手助けをしてくれます。新しいアーキテクチャに対応していないアプリは、iOS 11から締め出されてしまうのです。これにより大量の空き容量が生まれることはないかもしれませんが、サポートされていない容量の大きなゲームは、仮に毎日使っているものでも、息の根を止められてしまいそうです。

簡単に言うと、32ビットのアプリは、iOS 11では使えません。この決定は、急なものではありません。Appleは2014年12月に、32ビットから64ビットへの移行をアナウンスしています。現時点では、より新しい64ビットアーキテクチャにアップデートされていないアプリについては「古いアーキテクチャによりiOSデバイスの動作に悪影響が出る可能性がある」という趣旨のメッセージが表示されますが、iOS 11では、単純に使えなくなります。そのかわりに、アプリをアップデートしなかった開発者の怠慢を告げる、間接的な非難のメッセージが表示されます。

もちろん、どれがiOS 11用にアップデートされてないアプリかを調べて、自分の手で処分することもできます。設定にアクセスして「一般」>「情報」>「App」と進みます。すると、互換性のないアプリの一覧が表示されますので試してみてください。

Appleはこのほか、サイズの大きなアプリに占有される容量を節約するために、Android搭載スマートフォンで見られるものとよく似た機能も採用しました。Cydia Geekで紹介されている「Offload Unused App」という機能は、しばらく使用していないアプリを自動的に削除してくれます。ただし、ドキュメントや個人的なデータはデバイス上に保持されます。再度ダウンロードしたい時は、App Storeで利用可能な場合に限りますが、グレーアウトされたアプリをタップするだけでダウンロードが可能。Offload Unused Appを有効にするには、設定から「一般」>「ストレージ」をタップします。ここで、当面のあいだ削除しておいたほうが良いアプリの候補を見ることができます。

How to Save Storage Space on iOS 11 | Lifehacker US

Image: Justin Sullivan/Getty Images

Source: Apple(1, 2), Google, Cydia Geek