夢の旅人のみなさん、明晰夢特集(第1回, 第2回)の最終回へようこそ。

今回は、悪夢を見てしまったときに明晰夢で解決する方法をご紹介します。ただし、これを実行するには、それなりの勇気が必要です……。

悪夢と正面から向き合って撃退する

明晰夢を見たくないという心理は、幼い子どもがいまだに幽霊やお化けがいると信じているので暗闇が怖いのと同じ心理です。

とStephen LaBerge博士は、scienceandnondualityの動画で言っています。しかし、悪夢を見ることは、もう少し年齢の高い子どもが幽霊やお化けは存在しないとわかっていても暗闇を怖がるのと似ています。恐怖をリアルに感じはするものの、怖がるのは愚かだとわかっていますし、自分で克服できる恐怖です。

実際に、悪夢の途中で明晰状態になるだけで、その悪夢を終わらせられることもあります。単なる悪い夢に過ぎないのだから、実際に自分が傷つくことはないし、今はベッドの中にいて安全なのだから、目を覚まして逃げる必要はないと気づくからです。

明晰状態になるだけで不十分なときは、悪夢と対峙する必要があります。怖がる必要はないものを怖がっていると自覚するだけでは効果がありません。パブリックスピーキングをするのが怖い人は、聴衆の前で話しても何の害はないと頭でわかっていても、不安は解消しないと同じです。恐れを克服する唯一の方法は、それを直視して、見かけほど怖いことではないと何度も自分に理解させることです。

よって、恐れを完全に解消できるクリエイティブな方法を見つけるまで、恐れを自分でコントロールしなければなりません。筆者が明晰夢を見始めたばかりのころの体験を以下にご紹介します(ただし、このころは「これが明晰夢である」という自覚はありませんでした)。

私は8歳くらいの頃、夜更かしをして『チャイルド・プレイ』という映画を見ました。チャッキーという怖い人形が出てくるホラー映画です。観終わった後、何週間も続けて悪夢を見ました。そこである夜、私ははっきりとした意志をもって夢の状況をコントロールすることにしたんです。でも、夢の世界を操作するのではなく、潜在意識で夢を論理的に考えました。

『チャイルド・プレイ』はフィクションで、見る人を怖がらせるようにできている映画でしかないことを思い出し、夢の中でチャッキーがナイフを手にして私を追いかけてきたときに、「映画に出るのはどんな気分だい?」と聞いたんです。すると、恐怖は去って、突然チャッキーが周りの撮影用のセットを私に見せてくれました。そこから生まれる「映画の魔法」を説明してくれたんです。

その後、私は二度とチャッキーが出てくる悪夢は見ませんでした。なぜかって? もう彼は怖いお化けではなく、単なる役者になったからです。

明晰状態になって悪夢の内容を操作して変えるだけでは、長い目で見るとうまくいきません。それでは、何かから逃げることを繰り返し選択しているのと同じだからです。そのときは良くても、恐怖はしつこく続き、悪夢も見続けることになります。まずは悪夢を受け入れ、対峙し、それに訴えかけなければいけません。

自分の理屈で論理的に考えることで、私の場合は解決しましたが、このやり方が誰にでも効果があるとは限りません。人によっては、悪夢に出てくるお化けを抱きしめて「愛してるよ」と言うのが良いこともあれば、怖い悪魔を味方につけて、「人を怖がらせる方法を教えてくれる?」と聞いてみることで解消するかもしれません。

次にパブリックスピーキングを怖がる夢を見たら、いっそ裸になってトランペットを吹きまくってみれば、何をやっても平気なことがわかるかもしれません。大切なのは、勇気を持つこと、クリエイティブになること、ゲームのルールを変えることです。なにしろ、相手は自分が見ている夢であって、お化けが見ている夢ではないのですから。

それでは、夢の旅人のみなさん、しっかり眠って、夢を見続けてください。

How to Stop Nightmares With Lucid Dreaming | Lifehacker

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