個人情報を集めたデータベースには、大きな商業価値がある。ということについては、今さら言うに及ばないと思います。

ところで、Apple、Googleがそれぞれリリースしているモバイルブラウザ「Safari」と「Chrome」には、閲覧履歴などの個人的な情報を残さない仕組みが用意されています。端末側に履歴を残さないための「プライベートブラウズ」「シークレットモード」や、トラッキング防止に関する機能が、それです。

しかし両者とも本音では、こうした個人情報を欲している企業(個人を特定できないメタデータの収集とされていますが)であり、これらの機能は標準状態でオフになっています。履歴を消去したくても、いちいち設定に入る必要があるなど、不親切な使い勝手に不満を感じている人も少なくないでしょう。

もちろん、センシティブな情報が保存されていても適正な管理下にあれば気にならないという人は、便利な機能が満載されたこれらのブラウザを引き続き利用したほうが快適です。しかし、もっと安心して使えるブラウザがあるのなら使いたいという人もいるはず。

『Firefox Focus』は、こうした要望に応えられるブラウザです。ひとことで言うなら、「利便性を少し犠牲にして、安心で軽快なブラウジングができる」ブラウザなのです。

アプリの開発元であるMozillaに、匿名の利用解析データを送信することが標準でONになっていることを除けば、閲覧履歴などのデータは全て標準設定のままでブロックしてくれます。ブラウザを開いている状態でスクリーンショットを撮ることも、設定を解除しない限り出来なくなっています。

Screenshot: 田中宏和 / ライフハッカー[日本版]

上の画像はAndroid版のものですが、画面の右下に表示されている「ごみ箱アイコン」は閲覧履歴やCookieなどを消去するためのボタンとなっています。読み進めるためにスクロールしている間は見えなくなりますが、少しスクロールを戻すと現れてくる、このボタンをタップすることで、キレイに掃除してからブラウザを終了させられるのです。(※iOS版では、アドレスバーの横にある消去ボタン)

もしボタンを押し忘れても、通知ドロワーの中に履歴消去のメニューを表示してくれますので、これをタップすることでも消去することができます。(※Android版のみ)

ブックマークを保存できないなど、プライバシー保護に特化していることで不便な面もありますが、余分な機能が搭載されていない分、軽快に動作するというメリットもあります。ぜひ一度、試してみて欲しいと思います。

Source: Firefox Focus (iOS版・Android版)

Photo: 田中宏和

Image: Firefox / YouTube

Screenshot: 田中宏和 / ライフハッカー[日本版]