関西発のエンタテインメント劇団「劇団☆新感線」が、演出家・俳優の木野花を迎えた新作『月影花之丞(つきかげはなのじょう)大逆転』を東京・大阪で上演。木野や座長・いのうえひでのり、座付き作家・中島かずきらが1月25日、オンライン記者会見に出席した。

タイトルロールの月影花之丞は、1996年初演の『花の紅天狗』で木野が演じたキャラクター。演劇の世界を舞台にハイテンションで熱血指導をおこなう姿が主人公以上に人気を博し、演出も務めるいのうえは「演劇の神様に愛されたキャラ」と語る。

18年ぶりの再登場が実現したのは、いのうえと中島の間で「木野さんが出るなら花之丞復活はアリじゃないか」と一致したため。中島は、「前作とはまったく違う話。見てなくても全然楽しめる」と、太鼓判を押した。

一方、「やり残しがあった役なので、しめた! と思いました」と、喜んでこの話を引き受けたという木野。

すでに始まった稽古では、「段取りがものにならなくて大変」と焦りを見せる一方、「これは喜劇だけど、演劇愛や劇団の力というものが根底にあるんです。ときどき自分のセリフを『深いなあ、これ』と思いながらやってます」と、手応えを感じているようだ。

いのうえは本作について、「こんな時期なので重い話じゃなくて、明るく笑い飛ばせる話をやろうと。(公演ポスターに登場するキャラクターは)実際に出るかどうかはわからないけど、無理やりミュージカルな所を入れたり、家庭教師のCMにも使われている、国民的アニメもフューチャーしています(笑)。稽古場も楽しいし、面白い芝居になるんじゃないか」と自信を見せた。

最小人数&短い上演時間で「Yellow/新感線」と銘打たれる当公演は、新幹線の検査車両「ドクターイエロー」になぞらえて観たら幸せになる舞台を届けるのがコンセプト。ほかには、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬らが出演する。

2月〜4月の東京公演の後、大阪は4月14日〜5月10日に「オリックス劇場」(大阪市中央区)で上演。チケットはS席・SD席14800円、AD席11000円、22歳以下2200円で、3月7日に発売される。

取材・文/吉永美和子 写真/田中亜紀