宝塚歌劇団を卒業して間もない元雪組トップスター・望海風斗の退団後初コンサート、『望海風斗CONCERT「SPERO」』の開催が5月5日に発表された。8月2日開幕の大阪を皮切りに福岡、愛知、望海の地元・神奈川と、4都市でおこなわれる。

望海は歴代トップの中でも屈指の歌唱力を誇り、在団中はフランク・ワイルドホーン作曲の新作『ひかりふる路』や『ファントム』などに主演、卒業公演では偉大な音楽家・ベートーヴェンを演じるほど「音楽」、そして「歌」と切っても切れない男役スターだった。

今年4月11日に退団してすぐに、『エリザベート TAKRAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート』に出演。現役時代に演じたルキーニ役のほかに、5月3日〜5日には初めてトート役に挑み、ヴィジュアルから鮮烈なつくり込みを見せて、圧巻の歌声を披露した。

緊急事態宣言発令のため無観客となった5日千穐楽公演も全国で生中継され、望海は「『エリザベート』という作品の魅力をさらに知ってしまい、これからもずっとずっとこの作品を愛していきたいです」と挨拶し、いつか有観客の劇場でトートの歌を聴ける日が期待される。

そんな状況のなかコンサート決定の報。『SPERO』では、宝塚作品から思い出の楽曲や、ジャズ・ポップスなどのスタンダードナンバー、海外ミュージカルの楽曲まで届けるという。構成・演出は、退団公演のショー『シルクロード〜盗賊と宝石〜』の振付をはじめ、数々の宝塚作品で望海と関わったベテランの振付師・川崎悦子が担う。「パッション」という面で共通しているような2人のコラボレーションが楽しみだ。

タイトルの「SPERO」とはイタリア語で「望む」を意味し、未来へ望むことや期待を作品に込めながら、今の望海風斗が「音楽」を思う存分届けるステージになるとのこと。コロナ禍の暗雲を吹き飛ばすような、パワフルでエモーショナルなコンサートになるはず。

公演は8月2日〜11日に「梅田芸術劇場メインホール」でおこなわれ、その後8月20日〜22日に「北九州ソレイユホール」、9月16日〜17日に「東海市芸術劇場大ホール」、9月26日〜10月5日に「KAAT 神奈川芸術劇場ホール」でも上演される。チケットは今夏発売予定。

文/小野寺亜紀