名探偵と宿敵が対立する色濃い芝居と、第107期初舞台生も交えての豪華絢爛なレビュー。宝塚歌劇団宙組公演『シャーロック・ホームズ−The Game Is Afoot!−』『Delicieux(デリシュー)!−甘美なる巴里−』が、6月26日より「宝塚大劇場」(兵庫県宝塚市)で上演。その千秋楽の8月2日13時公演が全国映画館で生中継され、ライブ配信される。

この公演は宙組新トップコンビ、真風涼帆(まかぜ すずほ)と潤 花(じゅん はな)の大劇場お披露目であり、2人の醸し出す大人の佇まいとダイナミックな並びなどから、大きな期待が寄せられている。また「宝塚大劇場」でしか披露されない、第107期初舞台生の口上とラインダンスも注目だ。

『シャーロック・ホームズ――』はコナン・ドイルの原作を愛する演出家・生田大和が、原作のモチーフを散りばめながら、新たな宝塚版として描く物語。優れた洞察力と観察力、変装術を駆使する名探偵シャーロック・ホームズと、究極のワルといえる並外れた頭脳の教授ジェームズ・モリアーティ、シャーロックの心を唯一動かした女アイリーン、という3人を軸に展開してゆく。

スマートで粋な雰囲気からシャーロックにぴったりな予感がする真風。天才的な名探偵でありながら、風変わりな言動を含め人間的魅力に満ちたシャーロック像を造形するだろう。また「あの女」とシャーロックが呼ぶ、ミラノ・スカラ座の歌手アイリーンに扮する潤との芝居や、男役スター・芹香斗亜(せりか とあ)が演じるモリアーティとの対決も見もの。

ほかにシャーロックの相棒といえるジョン・H・ワトスンに桜木(さくらぎ)みなと、シャーロックに頼り気味なG・レストレード警部に和希(かずき)そら、など宙組の充実したメンバーが数々の役で物語を盛り上げる。

『Delicieux!――』は宝塚歌劇でも珍しい「スウィーツ」をテーマにしたパリ・レヴュー。美男子パティシエ、ル・ヴォンの真風、美少女レ・フルールの潤を中心に、懐かしくも新しいシャンソンやフレンチカンカン、耽美なシーンが華麗に繰り広げられる。

ロココ調やベルエポックなど次々とセットが変化しながら、ケーキやフルーツタルトなどお菓子をモチーフにした場面が、コール・ポーターの名曲やヒップホップにまで乗せて・・・画面からも甘い香りの雰囲気が伝わってきそうな展開だ。

ライブ・ビューイングは先行抽選販売が6月19日〜7月1日、一般発売が7月23日〜30日。料金は全席指定で4700円。全編ライブ配信は「Rakuten TV」および「U−NEXT」にて実施。販売は7月26日〜8月2日。料金は3500円。詳細は公式サイトへ。

文/小野寺亜紀