3年ぶりの再演となるミュージカル『マタ・ハリ』が、「梅田芸術劇場メインホール」(大阪市北区)で7月16日に開幕する。東京、愛知と公演を重ねてきた元宝塚歌劇団月組トップ娘役の愛希れいか、田代万里生、三浦涼介が、舞台や稽古についてのエピソードを披露した。

第一次世界大戦下、神秘的な踊りで人々を魅了した実在のダンサー、マタ・ハリ。女スパイとしての任務を命じられ、巨大な戦争の渦に巻き込まれてゆく彼女を中心に、さまざまな愛の形がフランク・ワイルドホーンの壮大な音楽でつづられる。

主役のマタ・ハリを柚希礼音とのダブルキャストで演じている愛希は、「(コロナ禍のなか)お客さまが入ってくださり、毎回ありがたく感じます。舞台に立つ前は必ず、『お客さまにとってこの3時間が幸せなときとなりますように』と祈っています」と感慨深い様子で語る。

マタをスパイへと導くラドゥー大佐として、キャリア史上最もヒール的な役に挑戦している田代万里生は、「多面性のある心情を低いキーから高いキーまで」を駆使した歌で表現していると言い、「ミュージカルの世界で男性の二重唱は少ないなか、今回は(パイロットの)アルマン役と歌うことができ、めちゃくちゃ格好いいナンバーに出合えてうれしいです」と笑顔。

また、『マタ・ハリ』での忘れられない出来事として、同役をダブルキャストで演じている加藤和樹の稽古場でのエピソードを披露。「アンサンブルキャストの方がひとり不在になってしまったときに、和樹くんが民衆に交じって白い布を持ったり、チンピラの役になったり、いろんなシーンをアクション、芝居、歌と完璧にこなして感動しました!」と、初演から続投する加藤の偉業を話し、愛希も三浦も笑いながらうなずく場面が。

マタと恋に落ちる軍人アルマンを、東 啓介とダブルキャストで演じる三浦涼介は、マタが住むアパートの屋上でロマンティックにマタとアルマンが語り合う場面について、「屋上のセットの高さが、稽古場での高さどころではなかったので忘れられないです。(怖がりながらも)そんなところに毎回立っています(笑)」と話した。公演は「梅田芸術劇場メインホール」にて7月20日まで。

取材・文・会見写真/小野寺亜紀