東京と大阪の商業施設「阪急メンズ」が、2021年秋冬のアイコンとして、狩野英孝を抜擢。狩野によるアーティスト50TAのヒット曲「PERFECT LOVE」をアレンジしたミュージックビデオが、8月25日に公開されてからSNSで話題となっている。

ツイッターでは、「(映画の)チャーリーとチョコレート工場っぽくてかっこいい」「みんなは50TAを求めてるのよ」という声が続出するとともに、「阪急メンズ売れるよ!」と、狩野英孝に着目した同社の判断を称賛する声も。これまで高級感あふれ、大人な男性向けのイメージだった「阪急メンズ」。担当者に、なぜ今、狩野英孝だったのかを訊いた。

──なぜ、今、狩野英孝さんを抜擢されたのですか?

地球上には、さまざまな問題があります。今もなお続く、新型コロナウィルスの蔓延もそのひとつであります。世界がそんなネガティブな状況であり、こんな時だからこそ、少しでも明るい話題を作りたいと考えました。

そこで、ジャンルを越えて活躍の場を広げ、その存在感を発揮している人物をクローズアップし、自分のスタイルをしっかり持っていらっしゃる、お笑い芸人の狩野英孝さんをキャスティングさせていただきました。ネガティブでどんよりした世の中を、彼の持っているポジティブな空気で少しでも明るく出来ればと思います。

──これまでの高級なイメージからすると、ビックリしたのですが・・・。

私どもは、そういう固定観念に縛られる百貨店ではございません。世界中から色んなモノやコト、情報が入るなかで、「阪急メンズ」として、今後ご提案していきたいものをお客さまにご提案しています。

──実際に発表してからの反応はいかがですか?

やはりSNSでの反応が良いですね。私どもが込めた「元気になってほしい」というメッセージが伝わっていると思います。

──ちなみに今回はなかなかインパクトあるビジュアルなのですが、コンセプトは?

阪急メンズの21AW テーマは『WELCOME TO THE NEW WORLD〜RESPECT FOR THE NORTH〜』です。ビジュアルコンセプトを作るにあたり、今の社会状況が、1970年代の時代背景と似ていることから、70sのビジュアル表現をインスパイアしました。そこに、狩野英孝さんの個性を掛け合わせてビジュアルを仕上げました。

──なかには某映画のキャラに似ているとコメントもありますが、実際は?

見ていただいた方に好きに思っていただいてよろしいかと思っております。ただ、キャラクターをオマージュしているのは、あのローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズさんです。

ご存知の通り、彼は1960年代後半から、音楽としてはもちろん、ファッションとしても後世に名前が残るほどの素晴らしいアイコンです。今シーズンに、阪急メンズがリスペクトしオマージュする1970年代のファッションにも、彼は多大な影響を与えたことに、今回強い親和性を感じています。

思惑どおりに、驚きのルックスで衝撃を与えた狩野英孝。自身はツィッターで、「おかげさまで『阪急メンズ」さんに、たくさん問い合わせがあるみたいです。ただ、クレームの可能性もあるんだろうなw』ともコメントしているが、「阪急メンズ」を訪れてSNSで公開した人もいるほどの影響力を及ぼしている。先述の動画はYoutubeで配信中のほか、ポスターや動画などは「阪急メンズ東京」(東京都千代田区)と「阪急メンズ大阪」(大阪市北区)で9月末頃まで掲示されている。