天海祐希&古田新太のW主演による劇団☆新感線の舞台『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還―』。その記者会見が大阪市内でおこなわれ、古田が現在の演劇界への思いを率直に語る場面があった。

■ 古株・古田新太が世代交代?

古田が演じる大泥棒・石川五右衛門が、天海が演じるコルドニア国の女王で元海賊・アンヌとともに、王国の乗っ取りを狙う巨悪に立ち向かうという本作。今回は、若い人たちにどのように後を託していくか・・・という「世代交代」がひとつのテーマになっており、神尾楓珠や石田ニコルなどの若手俳優たちがゲストで出演している。

古田は「稽古が始まったばかりで、まだ劇団員とゆりちゃん(天海)としか絡んでなくて、非常につまらない(笑)」と語りつつ、「本当に神尾とかニコルたちと絡むのが楽しみ。若い衆とやると『あ、そんなやり方あるんだ』って、気付かされることがあるから、それが楽しいです」と、若手たちのエールとなる言葉も送った。

■ 「遠慮をするな、おとなしくなるな」

そのなかで古田が若手に教えたいというのが、「演劇はなにをやってもいい世界」ということだ。「オイラは今、演劇界がおとなしいのを憂いておりまして。いわゆるコンプライアンスという考え方に、真っ向から反対しております」と苦言をていした上で「遠慮をするな、おとなしくなるな、ひどいことをしろ・・・一緒にやる後輩たちには、そういうことを教えていきたい」と、真摯に語った。

破天荒でにぎやかなストーリーのなかにも「理想のリーダーとは?」について、さりげなく言及していた『薔薇とサムライ』。今回の続編にも、その要素は描かれているそうだ。

「今回はアンヌの、あらゆる人にチャンスを与えようとする性格が、ちょっと裏目に出ちゃって大変なことになります。でもアンヌが持っている平等性やリーダーシップは、ちょっと今の日本の政治家にも見習ってほしいなあと、若干感じますね。政治家の人に見てほしいです(笑)」と、思わぬ層に向けて観劇をアピールした。

さらに「深読みすると深読みできるけど、アホみたいに観ようと思えばアホみたいに観られるお話。大阪公演中、オイラは遊ぶ気まんまんなんで、一生懸命(感染者の)人数を減らして、飲み屋に気軽に行ける世のなかにしましょう」と、彼らしい言葉で大阪公演の抱負を語った。

『薔薇とサムライ2―海賊女王の帰還―』は中島かずき作、いのうえひでのり演出。ほかには高田聖子、早乙女友貴、生瀬勝久などが出演する。大阪公演は10月5日〜20日に「フェスティバルホール」(大阪市北区)で上演。チケットはS席1万5800円ほかで、9月18日から発売開始。

取材・文/吉永美和子