1987年に登場以来、累計発行部数3500万部と、小学生を中心に絶大な人気を誇る児童書シリーズ『かいけつゾロリ』。その誕生30周年を記念した大規模展が「京都高島屋」(京都市下京区)で8月2日からスタート。関西では初の開催となる。

『かいけつゾロリ』は、いたずらの王者を目指すキツネのゾロリが、子分の双子イノシシ・イシシとノシシを連れて武者修行の旅をする物語。ゾロリが道中仕掛けるのは、相手をくすぐって戦えなくする「こちょこちょつるぎ」や、あまりの重さによろけてしまう「よろよろい」などの発明品を使った、子どもらしいイタズラの数々。結局ドジを踏んだり、人の良さが仇になりどれも失敗に終わってしまうのだが、それでも諦めず旅を続ける、前向きで憎めないゾロリのキャラクターが、30年間にわたって子どもたちに愛されている。

「本嫌いの子どもでも読みたくなる作品を」という作者・原ゆたか氏の、ユーモア溢れるページ作りも魅力の一つで、たとえばセリフが吹き出しで描かれていたり、ゾロリ一行の冒険の道筋が迷路になっていたり・・・と、児童書というより、漫画を読んでいるような感覚で親子共々楽しめる工夫がいっぱい。以前東京で開催された際には、子どもの頃に「かいけつゾロリ」を読んで育った世代が子どもをつれて懐かしむ姿が多く見られたという。

本展では、既刊の原画150点に加え、7月に発売したばかりの最新刊61巻「かいけつゾロリのかいていたんけん」の原画がお目見え。また、ゾロリがこれまで発明したイタズラのお宝20点や、ゾロリたちが切り抜けたピンチ場面を再現したフォトスポット、さらにトートバッグやクリアファイルなどのオリジナルグッズも見逃せない。5日・6日には撮影会も開催される予定。料金は一般800円、大・高校生600円、中学生以下は無料。

取材・文/浅野はるか