クルーザーやヨットなどに代表されるマリンレジャーの参加人口は、バブル期をピークに減少。だが、意外にもここ数年でふたたび増加に転じている。「マリンピア神戸」で開催された『マリンカーニバル2017』(7月29日・30日)の主催者に、回復傾向の背景を聞いた。

マリンレジャーといえば、船で海上を疾走するスポーツ的なイメージが強い。しかし最近は、写真愛好家や「撮り鉄」と言われる鉄道ファンを船に乗せ、陸上とは異なるアングルから建築物や線路を撮影するイベントや、桜の時期には船上から花見を楽しむ若者が増えたという。イベントを主催した日本マリン事業協会・広報担当の壬生貴さんも、「千葉県で行われるエアレース(飛行機のレース)を、混雑を避けて海上から観戦する人もいて、私たちが思いつかないような船の使い方に驚いています」と話す。

パソコンやスマートフォンで船舶免許の学科を受講し、免許取得までの期間を短くできる「スマ免」や、船を持たなくても全国140カ所でクルーザーなどをレンタルできる「Sea-Style」のシステムなど、同協会の取り組みもマリンレジャー人気の回復を後押ししている。

壬生さんは「日本は海に囲まれた国。海や船に親しむことが、ライフスタイルにもっと根づけばと思う。そのために我々も、気軽にマリンレジャーを体験できる機会を提供していきたいです」と話した。

取材・文・写真/合楽仁美