「北野天満宮」(京都市上京区)のツイッターに現れた、超カラフルなお花いっぱいの手水の画像が話題になっている。色の華やかさといい、立体感といい、「これが神社の手水鉢?」と驚きだ。

手水舎に花を浮かべる「花手水」は、全国各地のお寺でおこなわれ、SNSで火が付いて撮影スポットとしても流行中。京都でも実施しているお寺が数カ所あるが、「北野天満宮」が花手水をおこなうのはこの6月が初めて。そこには、ある思いがあったという。

「神社では、お参りの前に水で手を洗い口をすすいでお清めを行いますが、古くはお清めに使うものが必ずしも水だけではないのです。たとえば今でも力士は土俵に入るときに塩をまきますね、あれもお清めの所作と言えるでしょう。花手水も、お花によるお清めの一種だと思います。こんな時期ですから、参拝された方に癒やしを感じていただけたら、という思いも込めています」。

花手水があるのは、表参道の楼門の右手の手水舎。紫陽花、ピンポンマム、ひまわり…。季節のお花でぎっしりだが、手を清める手水は隣にあるので、ご心配なく。

約10種類もの洋花のカラフルなアレンジ、高さを出した立体的な盛り込みは、写真映え必至。実は、可愛いだけではない。この花手水には、北野天満宮にちなんだ「サイン」が隠されている。お分かりでしょうか?

洋花で和の清めの心を表現するアートな花手水は、道真公の唱えた「和魂漢才」(日本の文化に誇りを持って、外来の文化を取り入れるという意味)を、可愛く表現したものだ。丸い紫のギガンジウムを、横から見ると、北野天満宮の神紋「梅鉢紋」の形があらわれるという。なるほど、よく見ると…。

北野天満宮ならではの、この「花手水」は6月30日まで開催される。撮影に夢中になって、お清めをお忘れなく! ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開閉門時間が変更されています。公式サイトで確認を。

取材/沢田眉香子