奈良県内各地が人気漫画『鬼滅の刃』(集英社/著・吾峠呼世晴)のコスプレ聖地としてメディアで紹介され、注目を集めている。

そんななか、新型コロナウイルスにより遠出を控える県内の小学生ら、ちびっ子コスプレイヤーたちが、同作品の名シーンが再現できる場所で、コスプレ撮影を楽しんだ。

ちびっ子たちのために、撮影場所を探して各観光協会に許可を取ったのは、同じく県内のコスプレイヤー銀とき子さん。彼女は、主人公・炭治郎の親友で人気キャラ・我妻善逸(あがつまぜんいつ)コスで、「葛木坐火雷神社(かつらきにいますほのいかづちじんじゃ)」(奈良県葛城市)を新たなコスプレ聖地として広めた人物だ。同神社と、「當麻寺(たいまでら)」(奈良県葛城市)、「舟戸児童公園」(奈良県北葛城郡)をはしごして撮影に挑戦。

今回の撮影会は、もともと、銀さんとレイちゃん(大和高田市在住・小学5年生)の2人が、奈良町(奈良市)の魅力を紹介する「ならまち遊歩公式アンバサダー」のメンバーだったことで実現。同じ鬼滅ファン、コスプレ好きだったことがきっかけで、年齢を超えて友人になったという。

「奈良まほろば検定1級」保持者で県内の観光地に詳しい銀さんが、ちびっ子たちの願いを叶えるべく、鬼滅コスで楽しめそうなスポットを身近で探し、コーディネートした。
葛城市内では、同神社のほかに、嘴平伊之助(はしびらいのすけ/主人公の同期の剣士で猪の被り物を着用)のようなめずらしいイノシシの飾り瓦がある「當麻寺」(奈良県葛城市)の中之坊や蓮池がある奥院で撮影。

鉄道の町で知られる王寺町の「舟戸児童公園」(奈良県北葛城郡)SL(D51)前では、10月16日に公開が決定した劇場版『鬼滅の刃 無限列車編』の世界観に浸り、盛り上がった。「一般的なコスプレ撮影会だと1カ所でしかできないけれど、観光協会が協力してくれたので、マニアックな場所を何カ所も巡ることができて楽しかった」と銀さん。

鬼殺隊を支える女傑・胡蝶しのぶコスのレイちゃんも「好きなキャラやから、コスプレできてうれしかった」と喜ぶ。また、「2歳の炭治郎が可愛かった」と、みんなで奈良県内の身近な場所を楽しんだようだ。銀さんは、「大正時代が舞台の作品なので、これからも身近な鬼滅、身近な大正時代を探しながら、奈良の歴史を楽しみたい」と話す。コスプレ撮影許可は、各観光協会まで。

取材/いずみゆか