動物をモチーフにした木彫作品で人気を集める三沢厚彦。彼の大規模な個展が、「あべのハルカス美術館」(大阪市阿倍野区)で11月21日よりおこなわれる。

三沢は1961年京都生まれ。日本を代表する現代木彫家のひとりで、2001年には平櫛田中賞を受賞している。2000年から制作を始めた『ANIMALS』シリーズは、樟の塊を寄木して彫刻し、油絵具で彩色したもの。ライオン、ゾウ、クマ、トラ、イヌ、ネコといった身近な動物たちから、麒麟などの想像上の生き物まで幅広く制作しており、彼の代表作として全国各地の美術館に収蔵されている。

本展では、地上約80メートルの高さに位置するあべのハルカス美術館の特性を生かして、窓から外の景色が見える展示を実現。眼下に広がる大阪市内の眺望とともに、『ANIMALS』の世界を堪能できる。さながら空中動物園といったところだろうか。三沢は本展のために新作を用意しており、そのお披露目も楽しみだ。料金は一般1400円、期間は2021年1月17日まで。

文/小吹隆文(美術ライター)