1883年創業の京都・桂にある老舗和菓子店「中村軒」(京都市西京区)で、毎年行列の絶えない名物かき氷のテイクアウトが開始している。

毎夏6月からスタートし、宇治ミルク金時、黒蜜などのほかに、フルーツをたっぷり使った月替りのシロップが人気の同店。店舗の老朽化にともなう耐震工事を2020年からおこなったなかで、新型コロナウイルスの感染対策として、4月29日のリニューアルオープンからテイクアウト専用のカウンターを新設した。

テイクアウトできるのは、「パイナップル氷」(600円・7月限定予定)、ゆず氷(550円)など定番を含む全9種のかき氷、「あんみつ」(610円)、「ところてん」(670円)など。SNSでは、「テイクアウトの窓口も出来てた。時代やね」「テイクアウトはシロップ付きで二度おいしい」と喜びの声があがり、桂川の河川敷で食べたり、車中で楽しむ人が多いそう。

また今回のリニューアルによって、座敷のみだった1階はテーブル席に、2階にはテーブル席とカウンター席に。現在は席数を3/4まで減らしているため、「毎夏長時間お並びいただくこともありましたが、お急ぎの方にはテイクアウトしやすくなって良かったと思っております」と、店主の中村亮太さんは話す。

物販では、名物の「かつら饅頭」のほか、祇園祭にちなんだ7月限定の「鉾ちまき」など約20種が揃う。営業時間は物販が朝8時半〜夕方5時半、イートイン・テイクアウトが朝10時〜夕方5時。

取材・文・写真/中河桃子