コロナ禍で利用する機会が増えたという人も多いレトルト食品。その専用温め器「レトルト亭」が誕生し、SNSで話題となっている。初回販売分は即完売したという同商品について、開発した家電メーカー「アピックス・インターナショナル」(本社:大阪市中央区)の佐藤元紀さんに話を訊きました。

──レトルト食品専用の温め器を開発しようと思ったきっかけを教えてください。

レトルト食品は便利ですが、それだけのためにお湯を沸かすのが面倒で・・・。また火を使うと目が離せないことも、ちょっと心理的に負担になりますよね。それに、湯煎のために沸かしたお湯を捨てるのも、レンジで温めるときに使うラップももったいないなと以前から思っていたので、それらを解決できる専用のものがあればと。

──温めるだけですが、それが結構手間ですよね・・・。

はい、なので僕の「めんどくさがりの性格」と「もったいない精神」から開発に至りました。

──そして試行錯誤の末、ガスもお湯もラップも使わずに温められる「レトルト亭」が完成したんですね。

「パウチをパッケージごとヒーターで挟んで温める」というシンプルな設計です。ヒーターの熱と熱交換をして温める方法で、これが湯煎に1番近い温め方になるんです。そのため、一般的に販売されているパウチ型のレトルト食品であれば、ヒーターの熱でパッケージが溶けることもなく安全に温めることができます。

──操作方法を教えてください。

レトルト食品のパウチを入れてつまみをひねるだけです。タイマーではなく、小盛り・普通・大盛りの3種類から選ぶことができ、量や好みの温度で調整できるようになっています。時間に追われている現代だからこそ、温めているときだけでも時間を気にしなくてもいいように配慮しました。

──とても簡単なので、子どもも使えそうです。

ダイヤルをひねるだけのシンプルな機能で分かりやすいので、子どもや年配の方でも安心して使うことができますよ。車中泊をする方、キャンパーの方にも便利だと思いますので、ぜひ使ってもらえたら。

「レトルト亭」(7680円)は、11月下旬ごろ全国の家電量販店などで一般発売される予定。

取材・文/野村真帆