子どもが職業体験をおこなう施設「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)に、ジュエリーブランド「カルティエ」のパビリオンが12月1日より期間限定で登場。その様子を取材してきた。

■ 店舗さながら「妥協しない」インテリアに感服

「リアルすぎる」と、度々SNSでも話題になる同館の職業体験。過去には、あまりにも精巧に作り込まれた「ヤマト運輸」のパビリオンに「完全再現」と反響が相次いだり、つい先日も「病院」のパビリオンに設置された機器に「興奮が止まらない」と、見学者である親のコメントが拡散されたりと、子どもから大人までを虜にする「キッザニア」。

今回は期間限定で世界的ジュエリーブランド「カルティエ」のパビリオンが出店。実際の店舗で使用されている椅子やクリスマスツリーなどが設置され、子どもたちはそんな贅沢空間で「ジュエリーデザイナー」に変身することができる。

■ 考え方から学ぶ「ジュエリー職人」

実際のアクティビティでは、スーパーバイザーのレクチャーを受けながら、仕事についての知識やカルティエの歴史、代表的なジュエリーなどについて学び、実際にジュエリーシールや色鉛筆を使ってオリジナルのネックレスのデザインを完成させる。

アクティビティを体験した子どもたちに話を聞くと、「シール張りが楽しい」「色をはみ出さないように塗るのが難しかった」と笑顔で話してくれた。アクティビティの最後には、自分でつけた作品名やデザインについて発表する場も設けられており、単に「ぬりえ」感覚で作業するのではなく、なぜその作品に至ったかについても、構想を練る必要性が求められる。

■ 「美しいってなんだろう?」(CEO宮地氏)

同施設に出店したきっかけについて、「カルティエ ジャパン」プレジデント&CEO宮地純氏に話を伺うと、「美しいってなんだろう? どういうものを美しいと感じるんだろう? と感じる感性や感受性を引き出す機会を作りたかった」と話す。

そしてパビリオン誕生の背景には、人と人との接点が減り、物に触ることすら叶わなかったコロナ禍で再確認した「本物に触れる重要性」にもあったといい、パビリオンを訪れた宮地氏は単なる「ごっこ遊び」ではない同体験について、熱い思いを語った。「ジュエリーアトリエ」の開催期間は、2024年1月8日まで。

取材・文・写真/高岡奈津古