静岡市の公共施設整備を巡っては、市民プールとして親しまれてきた大浜公園の再整備計画が当初の1.5倍の費用になることが発表され波紋が広がっています。

当初の1.5倍 なぜ増額?

静岡市
田辺信宏 市長(静岡市役所・10日):「4月に一旦入札中止になってしまった大浜公園再整備事業をリスタートする。そのリスタートにあたって付加価値をつけていく。従前より魅力のある大浜公園にするべく計画の一部を見直している。具体的には大規模複合遊具、これを公園に追加すること、さらに幼児用のプールにもアトラクション遊具を追加する。このリニューアルによって、新しくシャワーの施設も整備する」

前週、静岡市の田辺信宏市長は、大型プールを備えた駿河区の大浜公園の再整備事業について、費用を当初の1.5倍となる35億円7000万円に増額すると発表しました。

再整備事業をめぐっては今年の春に事業者を公募する入札を実施しましたが、要件を満たす事業者がなく不調に終わっていました。

田辺信宏 市長:「当初の計画通り、令和7年(2025年)の夏に生まれ変わらせるため、このタイミングで本事業の再スタートについて、11月の補正予算に盛り込み、議案として議会に上程する決断をした」

増額分の内訳は、資材や光熱費などの高騰に対応するために7億円、元々事業者の負担としていたアトラクションプールの整備費用と、15年間の運営費を市が負担するのに2億3000万円、公園ゾーンに大型遊具を設置する費用として5億3000万円です。このうち利用料金の収入で2億6000万円を賄う想定です。

リニューアルオープンは2025年夏の予定

大浜公園プールは1930年に開園。毎年夏にはおよそ9万人が訪れ長年静岡市民に親しまれてきました。施設の老朽化に伴い、今年8月で一時閉園に。今後リニューアル工事を行い、2025年の夏にリニューアルオープンする予定です。
入場は無料で、ウォータースライダーのみ別料金となっていますが、リニューアル後はプールを有料にする方針です。

Q:どうして整備をさらに膨らませるような、田辺市政はそれでなくてもハコモノ行政と言われているが、その辺りはどういう考えか?

静岡市
田辺信宏 市長:「それは全くベクトルが逆である。本事業については存続廃止、有料化の議論から始まって、2回パブリックコメントをして、市民の様々な声を聞いている。都市公園審議会も経て、施設の魅力を向上し、有料化した上で存続するのが大方針。このような経緯から有料になっても利用したいと市民に思ってもらえる施設にする、魅力を向上させることは必須であり、事業内容については事業費を含め、合理的な見直しをすべく、検討は十分重ねてきた。ですから、大きく事業を縮小するとか、施設の魅力を損なう選択はすべきではないと考えている」

静岡市民の受け止めは…

公園全体の再整備によって、年間を通じて大浜公園を利用してもらえるようにしたいとする静岡市。大幅に予算が増額する見通しとなったことに、静岡市民は…。

静岡市民(70代):「そういうのはどうかと思う。今物価が上がって円安で生活が皆さん大変なのに、大浜公園にそれだけかける価値があるのか」

静岡市民(50代):「結局使うのは夏だけ。ちょっともったいないかな。(プールは)維持費がかかる。それなら川沿いのキャンプ場とかそういったところをもっと整備した方がいいと思う」

Q:大浜公園プールを利用したことは?

静岡市民(20代女性2人組いずれも母親)
母①:「(休園前)最後に行きました」

母②:「子どもと行きました」

母①:「すごく遊びやすいところ」

母②:「行きやすくて、遊びやすくて」

母①:「お金かからない、入るには」

母②:「駐車場だけで」

母①:「すごくいいと思う」

母①:「これから子どもたちが遊ぶ場所なので、多少お金がかかっても、いいものをつくってほしい」

母②:「できれば造って、その後にお金が回っていけばと思う」