21日午前10時、浜松市北区にある自民党・城内実衆院議員の事務所。訪れていたのは、市内を中心に活動する性的少数者らでつくる団体の代表です。手元には城内氏への公開質問状を携えていたといいます。きっかけとなったのは城内氏の発言でした。

城内議員の回答は…

自民党
城内実 衆院議員:「お花畑的な正義感で、ステレオタイプでやっている」

8月25日、非公開で行われた自民党の「性的マイノリティに関する特命委員会」。城内氏は委員会の事務局長を務めています。会合の中で城内氏はLGBTの実態を理解しないまま活動をしている人がいるとして、「お花畑的な正義感でステレオタイプ」と発言したといいます。

LGBTとは、「レズビアン」、「ゲイ」、「バイセクシャル」、「トランスジェンダー」の頭文字をとって組み合わせた言葉で、性的少数者=セクシャルマイノリティを表す言葉として使われます。

静岡朝日テレビの取材に対して城内氏は、「単純化してはいけないという意味で発言した。当事者を揶揄したものではない」とコメントで回答しています。

浜松トランスジェンダー研究会が会見

午後、発言の真意を質すために公開質問状を提出した団体が会見を開きました。

浜松トランスジェンダー研究会
鈴木げん 代表:「今回の発言を初めて聞いた時に思ったことは、またかと思いました。また国会議員の方からの差別発言かということでため息が出た。みんなが幸せに生きられる社会をつくるのが、政治家の役目だったとしたら何で性的マイノリティに対しての差別的な言説が繰り返されるのか、単純に疑問に思うし、もし当事者たちや当事者を支える人たちを指して、城内さんがお花畑正義感の人たちと言ったならとても悲しいと思うし、これは許されないことだと思っている」

事務所に質問状を提出した際、城内氏と電話で話をしたといいます。

浜松トランスジェンダー研究会
鈴木げん 代表:「会話の中では将来的に対話をしていこうという、そんな流れになり、言葉をいただけた」

Q:公開質問状の提出自体についてのコメントはあった?

鈴木代表:「別に無かった。いろんな人から話を聞きたいのでと、そういうことでした」

Q:発言の撤回などはない?

鈴木代表:「はい、ないです」

Q:「単純化してはいけないという意味で発言した」と言っているが、それについては?

鈴木代表:「僕はもし城内さんが単純化してはいけないって思っているとしたら、なおさらご自身が単純化しないように、いろんな当事者の話をたくさん聞いてほしいなと思っています。性的マイノリティの数は3%とも10%とも言われている。決して少ない数ではありません。
性や家族のあり方について、差別や不平等が当たり前な社会であり続けてはいけないと思っている。人権が守られ、誰もが等しく生きられる、そんな社会にするために城内さんはどう行動するのか、政治家として、ひとりの人としてどう考えるのか。今回はっきり公表をしていただきたいと思っている」

そもそも自民党の方向性とは

城内氏が所属する自民党はLGBTに関する政策として、このような方向性を打ち出しています。

自民党作成パンフレットより:「私たちは、このようなテーマについても、目を背けることなく、正面から向き合って多様性を受け入れる社会を目指していくべきだと考えます。社会の理解増進を図りつつ、当事者の方が抱える困難の解消を目指します」