台風15号で大きな被害を受けた静岡市清水区の枝豆農家があります。復旧に向けて支えとなったのは、地元・清水ゆかりのアスリートたちでした。

5代目は33歳。高校時代はエスパルスユースキャプテン

およそ100年の歴史を持つ静岡市清水区の「瀧戸農園」。ハウス10棟およそ2800坪の敷地で枝豆が一年中栽培されています。

農園の代表を務めるのは33歳の瀧戸諒さんです。

小学1年生でサッカーを始め、中学生のときはエスパルスジュニアユースで活躍。高校生になるとエスパルスユースでキャプテンとしてプレーしました。

その後、銀行員を経て28歳の時に地元で代々続く枝豆農家を継ぎました。

瀧戸諒さん:「私で5代目になりまして、この枝豆を自分の親の代で途切れさせてしまうのがもったいないと思った」

しかし、今年9月の台風15号で県内各地で大きな被害が起きました。瀧戸さんのハウスも1棟が浸水。枝豆そのものに被害が出たほか、ハウスの暖房に使うボイラーも故障しました。

瀧戸諒さん:「率直に悲しい。ここまで育て上げるのも簡単なことではなく、愛情込めて種から育てているので」

人生初のクラウドファンディング…アスリートたちがSNSで拡散

農地の修復や壊れた設備の購入費用を集めるため、人生初のクラウドファンディングを決意した瀧戸さん。苦しい状況に手を差し伸べてくれたのがエスパルスの選手をはじめとするアスリートたちでした。

瀧戸諒さん:「まず最初に被災があったときに、西澤健太選手からすぐ連絡いただいて『大丈夫ですか』『何かできることあったら言ってください』」

また、ユース時代からの知り合いの元エスパルス長沢駿選手や大前元紀選手ら多くのプロ選手が、SNSで瀧戸さんのクラウドファンディングを拡散してくれたといいます。

瀧戸諒さん:「サッカーを一緒にやってきた仲間や後輩、先輩が(拡散を)やってくれたので、非常に心強かったです。エスパルスのサポーターの方からも、また拡散が行われまして、本当にありがたいなという気持ちでいっぱい」

また、先日は以前から知り合いだった清水区出身の阪神タイガース岩崎優投手も農園まで来て、クラウドファンディングを応援してくれたといいます。

瀧戸さんは地元・清水とアスリートへの感謝を口にします。

瀧戸諒さん:「自分が思っていた以上の人に自分は支えられているんだなと。生きてきた中でやってきたサッカーとこの清水というところで、多くの人から支援とか温かい言葉たくさんいただいて、前向きな気持ちと頑張らなきゃなという気持ちになっています」