リニア中央新幹線工事をめぐる国の有識者会議。JR東海は工事後も「大井川の河川流量は維持される」と説明しましたが、静岡県は「納得できない」と反発しています。

きのう7日の会議では、南アルプスのトンネル工事による湧水の県外流出が主な議題となりました。JR東海は独自の解析データを示し、工事中の一定期間に、300万トンから500万トンほどの湧水が山梨側に流れると説明しました。ただ、導水路トンネルを使って湧水をポンプアップすることで、大井川の中下流域では河川流量は維持されるとしました。

沖大幹委員:「河川流量は変動が大きいので、一番水の流量が少ない冬の時期のものを示したほうが安心感がある」

森下祐一委員:「湧水をポンプアップできるところと、できないところあるかもしれない。定量的な議論できないのではないか」

会議ではJR東海の説明に疑問を投げかける声もありましたが、会議後、福岡捷二座長は「導水路トンネル等で大井川に戻される量を考慮すると、平均的にはトンネル掘削前の河川流量を下回らないことが示された」とのコメントを出し、JR東海の説明を肯定しました。

ただ、オブザーバーとして参加した静岡県の難波喬司副知事は不信感をあらわにしました。

静岡県 難波喬司副知事:「山梨側に河川流量が流出しても大井川の水が維持されるという説明は納得できない。こういう説明をされる限り、静岡県としては、あるいは流域の方々も、決して解析結果に信頼を置ける、説明に対して、信頼が置けるとは思いません」

一方、きょう8日、静岡県庁ではリニア工事による南アルプスの生物への影響を議論する静岡県の専門部会が開かれました。この中でJR東海は今後、現地で調査を行う方針を示しました。