災害関連死を含め27人が犠牲になり、いまだ1人の行方が分かっていない大惨事になった静岡県熱海市の土石流災害。土石流について市民らが学ぶ催しが4月30日、初めて開かれました。

塩坂邦雄さん:「直感的におかしいと思ったのは、黒い土石流ってなんだよということで、通常だと、山土とか赤とか茶色に近いものが来るんだけど、真っ黒だった。そこでまず疑問があって」

先週土曜日の4月30日、熱海市議の有志が開いた土石流災害の勉強会。当初は、市議のみを
対象としていましたが、一般からの参加者を募ったところ、およそ60人が集まりました。

静岡・熱海市 米山秀夫市議:「せっかく盛り土に関する専門の知識の先生方をお呼びするのにもったいないので、ぜひ市民の関心の強い方にも参加願って一緒に学びましょう、そういう思いで声かけをした」

勉強会では、工学博士の塩坂邦雄さんが土石流の発生直後に逢初川源頭部を撮影したドローンの映像を紹介しながら、盛り土が崩壊したメカニズムについて解説。

また、百条委員会で講師を務めた土木設計エンジニアの清水浩さんは、市や県の報告書などをもとに、土石流の発生原因や行政手続きの問題点を指摘しました。

会場からは「百条委」についての質問も

続く質疑応答では、11日から市議会の百条委員会で行われる前と現在の土地所有者らへの証人尋問についてこんな質問も。

質問:「率直に5月11日、12日で一区切りで、百条の使命は果たせるのでしょうか」

清水浩さん:「県が出してきた報告に対して、熱海市としても再度検証する部分が出てくると思うので、その一点だけ見てみても百条が5月11日、12日で終わってしまうというのは、原因にたどり着けずに終わってしまうという結論になる」

予定されていた時間を超えた勉強会。

参加者:「森林法とか、いろんなことが分かって良かったなと思いました。特に由緒あるところは、やたらと私は開発してもらいたくないと思います」

参加者:「難しい所もありますけども、やはり原因のところ、しっかり究明して二度とこういうことを起こさないためにも、これは絶対必要だと思いました」

米山秀夫市議:「残念ですけど、百条委員会の性質上、傍聴には報道の関係の方しか入っていただけなくて、特に伊豆山にお住まいの人たちには、もどかしさがたくさんあるだろうと思います。そういう意味でも、勉強会を通してプロの目から見た、専門家から見た原因のことを、なぜこうなったんだという話を直接聞いてもらったということは意義は大きいと思います」