静岡県磐田市に住むインド出身のラビ・アムダンさんと妻の永松奈美さん。愛知県名古屋市から移住してきました。農業をしながら、2人の娘と暮らしています。しかし、新型コロナによって大きな影響を受けていました。

ラビさん:「私のお父さんになります。観光でうちの娘を見に来たんですけど、コロナが流行ってなかなか帰れないという状態で、もう2年ぐらい経っちゃったんですね」

3年前(2019年)の10月に来日したラビさんのお父さんのラビーン・ドランさん(62)。当初は半年ほど磐田市に滞在する予定でしたが、帰りの飛行機が新型コロナの影響で欠航に。それからおよそ2年、インドに帰国できずにいます。

ラビさん:「やっと1月にチケット取れたんで そこで帰れるかなという見込みですね」

お父さん:「孫たちとの生活を楽しんでいます。日本を去るのはとてもさみしいです。でも帰らなければいけないので」

ラビさん:「色々やることをいっぱい残してきてるんで、そういうこともやらないといかんということですね」

1月13日に帰国する予定が…

あれから無事、故郷インドに帰国できたのでしょうか。12日の水曜、再びご自宅に伺うと、キッチンに男性の姿が…! お父さんのラビーン ドランさんです。

奈美さん:「本当は13日のフライトでインドに帰る予定だったんですが、フライトがキャンセルになってしまって、4月まで日本にいることになりました」」

もともと購入していたタイ経由のチケットを使うため、13日の便を予約していましたが、航空会社から欠航になったという連絡が。

奈美さん:「東京からタイに行って、タイからインドのチェンナイに飛ぶ予定だったんですが、タイにステイできなくなってしまって、余儀なくキャンセルということになりました」

ビザを延長するのは、これで8回目です。

家事を手伝ったり、孫の面倒を見たりしてくれているラビーン ドランさん。引き続き日本にとどまることについて、奈美さんは―

奈美さん:「単純にうれしいですが、お父さんもう帰れるということで、荷物も用意して、あれをしようこれしようという話をしていたので、かわいそうという気持ちもあります」

「帰れないのはつらい」

ラビーン ドランさんは、南インド出身。インドやサウジアラビアなどでエンジニアとして働き、退職した後、息子一家に会いに来日しました。

磐田市での生活にすっかりなじんでいるようにも見えますが、本当の気持ちは…。息子のラビさんが通訳してくれました。

お父さん:「帰れないのは辛い、早く帰りたいとずっと思っているけど」

インドに戻らなければいけないのには、大きな理由がありました。

ラビさん:「昨年の5月、私のおじいさん、お父さんのお父さんなんだけど、コロナで亡くなったんですね」

日本にいる間に、ラビーン ドランさんの父親 シャン・ムガムさん(91)が新型コロナに感染し、亡くなりました。“早く帰国し祭壇の前で手を合わせたい―”それが今の願いです。

ラビさん:「お母さんも結構、年なので、一緒にいてあげたいという気持ちもあるので、そういうところで帰りたいと…」

今回欠航した便の振り替えは、4月上旬ですが、本当に帰国できるのか、不安はぬぐえません。

ラビさん:「インド政府はどう判断するか分からない。毎回そう。とりあえず取れている、日が近くなったらやっぱり飛ばないというのを繰り返しているけど、今回はどうなるんだろうなと。着陸を拒否せず許可してほしいと、隔離とかも措置をとって、早めに許可してほしいと(父は)言っています」