10月24日、福岡で開かれた体操世界選手権。女子平均台を予選6位で通過し、決勝に挑んだ静岡県富士市出身の芦川うらら選手(18)。幅わずか10cmの平均台の上で、軽やかに次々と技を決めていきます。そして、最後に見せたのは、F難度の大技3回ひねり。着地もぴたりと決め、出場選手の中でただ1人14点台をマークし、悲願の金メダルに輝きました。日本人女子としては、この種目67年ぶり、2人目の快挙です。

芦川うらら選手:「本当に夢のような…言葉にできないくらい、すごく幸せ。メダルが近づいているワクワク感とか、やり切ったら絶対メダルが取れるという気持ちで待っていたので、自分に自信を持って演技することができました。オリンピックの時から、14点台をめざしてやってきたので、14点取って金メダルという結果がいままでやってきたことが結びついてよかった」

世界選手権の予選でも順調に技を決めていきます。バランスを崩しても、何とか踏ん張りました。

芦川選手
「よくあんなところから戻せたなと、自分でも驚きです」

こうして予選を通過し、金メダルを手にした芦川選手。当時の話を直撃インタビューしてきました!

「メダルはいけるんじゃないか…ずっとそわそわしながら待っていました」

北川彩アナウンサー:
「金メダルを獲得した芦川うらら選手。幼い頃から通い続けている、水鳥体操館で現在も練習を積み重ねています」

体操世界選手権の女子平均台で唯一14点台を叩き出し、67年ぶりの金メダルという快挙を成し遂げた芦川うらら選手。

10月28日、静岡市の水鳥体操館で練習する姿が。静岡から世界に羽ばく芦川選手に、決勝の演技を終えたときの心境を改めて伺いました。

芦川選手
「自分としては、14点はいけるかなという感じでした。メダルはいけるんじゃないかと、ずっとそわそわしながら待っていました」

強い気持ちの裏にあったのは、初の東京オリンピック出場の経験です。ミスがあったものの、6位入賞。この結果から、普段通りの演技ができれば表彰台に上がれるという自信につながったと言います。

芦川選手
「(世界選手権の)予選が終わって、自分でも調子がどんどん上がっているのが分かるくらい気持ちが強くなっているのが感じられました」

金メダル「すごく重たい」

そして、特別に『金メダル』を見せていただきました。

北川アナ:うわ〜どうですか?

芦川選手:「すごく重たいです。先生や家族とかクラブで協力してくれたみんなとか、たくさんの人の支えがあるすごい意味のあるメダルだなと思いました」

世界一となった先輩の姿に、教室に通う後輩たちは―

水鳥体操館に通う生徒(中2男子)
「同じところで練習をしていて、そんな人が世界という舞台で金メダルを取ったのは、とてもすごいことだと思いました。自分がうまくいかない時とかにアドバイスをしてもらったりとか、すごい尊敬している存在」

水鳥体操館に通う生徒(中2女子)
「結果を聞いたときに、本当にびっくりした。うらら選手のようにいつでも輝ける選手になりたいと思います」

恩師の水鳥政弘コーチは…。

水鳥体操館 水鳥政弘コーチ:「いつもの練習仲間のうららちゃん、皆からしたらうららちゃんなんですよね。その芦川選手が世界一になった、いつも一緒にやっているから自分たちもきっとそういうチャンスが来るんじゃないか、ストレートにそんな気持ちを抱いたと思います」

3年後のパリオリンピックに向けた課題は…

1つの夢を叶えた芦川選手、すでに3年後のパリオリンピックを見据えています。

芦川選手:「パリのオリンピックは、今回の東京オリンピックみたいに種目別の枠があるかまだ分からないので、団体のメンバーに入るにはもう1種目、点を取れる種目を作っていかないといけないので、他の種目ももっと頑張っていきたいなと思います」