静岡県 川勝平太知事(11日):「明らかに感染が拡大しています。このため本日から、これまで感染再拡大注意報でありましたけれども、これを感染再拡大警報に引き上げます。起こる可能性があると危惧されているコロナとインフルエンザの同時流行。ピークが重なった場合を計算しますと、県内では1日2万5000人生じるという計算結果、一方で発熱等診療医療機関等における診療可能な人数は、本県の場合、1日あたり1万9000人程度ですので、最悪の場合は約5500人が受診できないという状況ともなりかねません」

「第7波と同等もしくはそれ以上」

浜松市感染症対策調整監 矢野邦夫医師:「第8波の入り口は過ぎ去って、これから(感染者が)増えてくると思う。北海道・東北の寒い地域のほうから(感染者が)増えてきて、関東・静岡県までやってきている。北海道を参考にすると、1カ月以内に大きな波が来ると予想されるし、その大きさは第7波と同等もしくはそれ以上と予測もされる」

県「感染再拡大警報」

静岡県内では、11日までの1週間で、1万1185人の新型コロナ新規感染者が確認されました。前の週に比べて1.3倍となっています。県内では8月に感染のピークを迎えて以降、緩やかな減少傾向にありました。しかし、11日まで14日連続で前の週の同じ曜日を上回っており、増加傾向が続いています。これを受け、県は11日、「感染再拡大警報」を出しました。

静岡県 川勝平太知事(11日):「県民の皆様には 医療資源には限りがあることを認識賜りまして、コロナとインフルエンザが同時流行した場合は、医療機関がひっ迫し、受診や入院が困難になるなど、厳しい状況となることを強く認識してくださるようお願いします」

両方に感染すると重症化の確率が少し高くなる

この冬、同時流行の可能性が指摘されている新型コロナとインフルエンザ。県の専門家会議の委員を務める浜松市感染症対策調整監の矢野邦夫医師は…。

浜松市感染症対策調整監 矢野邦夫医師:「今年8月にオーストラリアでインフルエンザが流行したのですが、例年と比べて2カ月早かった。なので、日本では1月下旬にインフルエンザが流行するのですが、前倒しになると11月、12月ぐらいから流行してくる。となると両方が一気に流行する可能性が高い、可能性がある」

Q.同時に流行することでどんな懸念が?

浜松市感染症対策調整監 矢野邦夫医師:「同時に流行するということは、一部の方が両方に感染する可能性がある。そして両方に感染した場合、重症化の確率が少し高くなることもあるので、そうならないように、感染しても重症化しないように今インフルエンザワクチンやコロナワクチンを接種していただくことが、とても大切」

インフルエンザの患者も増加傾向

現在のインフルエンザの流行状況について、県の後藤参事は…。

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:「全国の定点あたりの報告数はまだ少ないが、直近の11月6日までの1週間に、全国で270人のインフルエンザ患者が報告されています。それまでは(週に)100人前後だったので、急に増えてきたかもしれないという状況。特に大阪府で そのうち107件の報告がありました。本県はありませんが、隣県の愛知・神奈川・長野でも十数件から5件見つかっていますし、京都・大阪・東京でも見られますので、移動先、旅行先でインフルエンザをもらうリスクは特に大都市に行かれる方はあると思いますので、マスク等の対策をしっかりお願いしたいと思いますし、ワクチン接種もお願いしたいと思います」

こちらは、新型コロナワクチン大規模接種会場の、11日の様子です。オミクロン株対応ワクチンの接種間隔が、5カ月から3カ月に短くなったこともあり、連日、多くの人が訪れています。

ところで、新型コロナワクチンと、インフルエンザワクチンを同じ日に打っても大丈夫なのでしょうか?

浜松市感染症対策調整監 矢野邦夫医師:「構いません。同時に行っても構いませんので、接種のタイミングは自由です。打ちやすい時に打っていただければよい。ワクチン打って3カ月ぐらいすると、効果がだんだん落ちてくる。ただ、ワクチンを打つと3カ月間は感染予防効果もかなり期待できるものですから、今、もう1回打っておくと、この冬を乗り切れるんですね。だからインフルエンザが流行したとしても、コロナに感染しにくい状況を作れるので、ちょっと(副反応で)熱が出ようが、今年の冬は打ってほしいかなと思いますね」