新型コロナウイルスの水際対策が7日に緩和され、この週末、観光地には多くの外国人観光客の姿がありました。

一時1ドル145円…24年ぶりの記録的円安で外国人が

「イギリスから」
「サウジアラビアから」

シンガポールから来た男性:「きょうは1万ドル(約140万円)買い物をしたよ」

高級ウイスキーやブランドバッグなど数点を買っていました。外国人観光客が爆買いする理由は「円安」です。7日には一時1ドル145円に迫るなど24年ぶりの記録的円安水準となっています。こうした状況により、外国人観光客にとっては外貨を円に両替することで、相対的にモノを安く買うことができるのです。

マグロの在庫は激減

一方で…

西尾梓アナウンサー:「こちらのマグロなどを輸入している会社でも円安の影響を受けているということです」

マイナス50度の倉庫で保管しているのはマグロです。海外から輸入したマグロを取り扱う、焼津市にあるヤマシタ。記録的な円安により影響を受けているというのです。

西尾アナ「広い冷凍庫ですね。」
ヤマシタ 小倉諄一さん「そうですね、広いが本当はもっと製品と原料が積みあがっている」
西尾アナ「普段はもっとある?」
小倉さん「そうです。もっとあります。こちらも本当だったらもっと積みあがっている」
西尾アナ「どのくらいまで?」
小倉さん「上の方まで」

本来ならマグロでいっぱいになるはずの倉庫ですが、在庫は激減。一体なぜなのでしょうか。

ヤマシタ 小倉諄一さん:「今、円安の影響を受けて買えていないというのが原因のひとつ」

世界的にマグロの需要が増加し、海外の業者がマグロを高値で大量に買い付けるようになったということです。さらに代金を外貨で支払う輸入業者にとっては、円安で大きな打撃を受けているのです。

ヤマシタ 山下博章 代表取締役:「やはり中国、韓国でもマグロを食べるようになってきたのも大きい。10tに対して去年あたりだと1000万というような仕入れ値だったが、今年に限っては1400から1500万ぐらいの金額になった」

世界的需要の増加、さらに円安というダブルパンチによってマグロが手に入りにくくなっているのです。実際、この会社でも去年に比べて仕入れ量は4割ほど減り、厳しい状況が続いているというのです。

ヤマシタ 山下博章 代表取締役;「去年よりも高額な金額で買いつけていて、やはりお客様に対しても、高いマグロを買っていただいている状況なので、厳しい、心苦しい。これ以上やはり上がるとさらに大きく会社にも当然消費者に対しても響いてくるので、円高の方向に進んでいただければいいかなというふうに考えています」

原油高騰も打撃に…追い打ちかける円安

これによって、食卓にも影響が出てくるのでしょうか…。

カネトモ 小長谷基店長:「簡単に言うと、原価が2割近く上がってきています」

こう話すのは、焼津さかなセンター内で長年マグロを扱っているカネトモ。これまでも、原油価格の高騰などにより、すでにマグロの仕入れ値は上がっていたといいます。

カネトモ 小長谷基店長:「仕入れが上がっているものですから、どうしてもそれに伴って、市場にいく価格が上がって、またそこからスーパーとか、こういう小売店に行く値段が徐々に上がって、消費者にいく分が最終的には2割か2割半くらい、ちょっと高くなってしまっているっていうのが現状ですかね」

それに追い打ちをかける円安。その影響は、これから出てくると言います。

カネトモ 小長谷基店長:「今年の年末ぐらいから年明けぐらいにかけて、あの主に本マグロが入ってくるんですけど、たぶんそのころは今の価格よりも原料ベースで1割半から2割ぐらい、またさらに上がるってこと聞いているので、来年はちょっと大変になってしまうかなっていうふうに心配をしています」