浜松市西区にある「渚園キャンプ場」は、全国的にも人気を集めているキャンプ場。週末の予約は、2カ月前に埋まってしまうこともあるといいます。

ここで、1人の男性が、テントの設営をしていました。4人ぐらいが入れそうなテントですが、周囲には、誰もいません。

愛知県からのソロキャンプ客 50代・自営業
Q.かなり大きなテントですが?

A.「もともと家族用なのですが、初めてソロキャンプに来て、これだったら1人で建てられるかと思って、この大きいサイズになっちゃいました」

今年5月から、家族でキャンプを始めたという男性。しかし、この日は…。

ソロキャンパー 愛知県から 50代
「嫁さんとか子どもは寒いからいやってことで」

Q.そういう理由で1人に?

A.「きょうはね」

1人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」。渚園にも、数多くの「ソロキャンパー」が来ていました。

ソロキャンプ客 愛知県から 50代会社員
「ストレス解消、何も考えることなくできる。冬はテントの中も暑くないし、虫もいない、それがいいところ」

静岡・藤枝市から 30代会社員
「ひとりでやるときは、人の都合に合わせなくていい。よく遅刻するタイプなので、気ままにやれる」

愛知県から 40代会社員
「プライベートな時間がゆっくり過ごせる。前はファミリー層がたくさん来ていたけど、最近はバイクで1人で来ている人をよく見かけるので、来る人の層が変わってきたのかな」

コロナ禍で、遠出や密を避ける人が増え、近場で、開放感を味わえる「キャンプ」が人気を集めています。

アニメがブームに拍車

さらに…。

渚園 施設長 鈴木建也さん
「冬でもキャンプが楽しいということを、アニメとかメディアで取り上げているため、利用が増えているのかと思います」

Q.アニメの影響はかなり大きい?

A.「大きいですね、渚園自体が聖地という形で、アニメを好きでっていう方もいますし、アニメから入ってキャンプもやってみようという方もいるので、相乗効果で非常に賑わっている」

「キャンプ」を題材にしたアニメが放送され、渚園も、その舞台になったことで、「ロケ地めぐり」、いわゆる「聖地巡礼」で訪れる人が急増。

実際に、ソロキャンプを楽しんでいる人の中にも、アニメの影響を受けたという人も…。

ソロキャンパー 愛知県から 20代会社員
「(ソロキャンプを)初めて1カ月ぐらいなんですけど、週に1回来て、きょうが5回目になります。アニメの「ゆるキャン△」を見た時に、すごく楽しそうだと思って、自分もやってみたいと思って、それがきっかけです」

こちらの男性の夕食は、寄せ鍋とステーキ。渚園の近くのスーパーで調達したそうです。

ソロキャンパー 愛知県から 20代
Q:おいくら全部そろえるのに?

A.「15万円ぐらいかかっていますね」

Q.キャンプをやっていて、一番いい時間は?

A.「いまこの時間ですけね、コーヒーいれて、お菓子食べたりとか本を読んだり、自分のしたいことをやれるので、それが一番幸せというか、好きですね」

渚園で、「ソロキャンプ」を楽しむ人は、ここ数年で、一段と増えているといいます。

渚園 施設長 鈴木建也さん
「平日は、だいたい半分ぐらいの方、30人ぐらい。週末は割合は2割に減るが、人数は20〜30人ぐらい」

つまり、家族連れなど、グループでの利用は、週末に集中する一方、「ソロキャンプ」の場合、自分1人の都合で日程を決められるため、平日も、週末も、同じぐらいの利用客がいるということです。

午後6時半、初めてのソロキャンプを楽しんでいる50代男性のテントに、ふたたびおじゃましました。

夕食は、おもちが入った「寄せ鍋」です。

ソロキャンパー 愛知県から 50代
「おいしいですね、やっぱり。キャンプ地で食べるのは家と違って、家だと家族の関係がありますけど、ここだと」

さらに、「から揚げ」も…。奥様が、鶏肉を食べられないため、ふだん「から揚げ」が食卓に上がることは、ないということです。

初めての「ソロキャンプ」の感想を聞いてみました。

ソロキャンパー 愛知県から 50代
「正直な気持ち、ソロキャンプで、誰にも会わず、自分の世界で、仕事も忘れ、自分を考える時間が持てたな。ひとりで、時計をほぼ見ない、時間の流れがゆっくりだよね。できればあしたも泊まりたいくらいだよ」

「ステーキを食べる」と言っていたソロキャンプ歴1カ月にして、すでに5回目の20代男性は、暗いなかでテントを片付けていました。

翌日に仕事があるため、日帰りの「ソロキャンプ」です。

ソロキャンパー 愛知県から 20代
「きょうもともと、このテントを試すために来たので、難なく使えてよかったなと」

Q.食事はいかがでした?
A.「食事もおいしかったですね。寒かったので温かい鍋にして、体も温まりましたし、いい休日でした。あしたから仕事がんばります」