静岡県内で新型コロナの感染者が増える中、インフルエンザとのダブル流行が懸念されています。備えに当たる医療と保育の現場を取材しました。

インフルエンザと新型コロナの同時流行の懸念について医療現場は…

国内で新型コロナの流行が始まってから3回目の冬を迎えようとする中、今年懸念されているのがインフルエンザとの同時流行です。

「大丈夫だよ。ゆっくりいくよ。手しびれない、お薬入るよ」

静岡市にあるこちらのクリニックでは、元々新型コロナワクチンを接種していて、10月中旬からインフルエンザワクチンの接種を始めました。

マイクリニック大久保 大久保雅之理事長:
「(インフルワクチンの接種は)例年と変わりなく数は増えていないし、減ってもいないです。コロナに関しては打たない方は打たないし、3回打った方は、だいたい4回目、5回目を打った方が多いです」

それぞれのワクチンは、この冬から接種間隔を空けずに、同時接種することが可能に。

こちらのクリニックでも患者の希望に対応しています。

新型コロナワクチンの接種に訪れていたこちらの男性。2週間前にインフルワクチンを接種したそうです。

接種に訪れた人 80代:
「前回来た時に一緒に打っていいよと言われたけど、別々の方が安心感があると思って」

マイクリニック大久保 大久保雅之理事長:
「患者さんの希望に合わせて同時に打ちたいよという方は、同時に打つし、間隔を空けたいという方は間隔を空けて接種しています」

こちらのクリニックではかかりつけ患者と病院に相談のあった患者を対象に、新型コロナの発熱外来も受け付けています。

今年の冬、同時流行の懸念については…。

マイクリニック大久保 大久保雅之理事長
「(同時にかかった場合の症状は)発熱が長く続くとか、呼吸不全を起こすとか、通常のコロナ感染よりもやはり重症化しやすいのではないかなと思います。外出後には手洗い、うがいをしっかりしていただいくということと免疫力が下がらない生活をしていただく、あとワクチン接種、それが大切だと考えます」

11日現在のインフルエンザの流行状況について、静岡県の後藤参事は―

静岡県健康福祉部 後藤幹生参事:
「直近11月6日までの1週間に全国で270人のインフルエンザ患者が報告されています。それまでは100人前後だったので、急に増えてきたかもしれないという状況。インフルエンザをもらうリスクは特に大都市に行かれる方はあると思いますので、マスク等の対策をしっかりお願いしたいと思いますし、ワクチン接種もお願いしたい」

国の推計を踏まえれば、新型コロナとインフルエンザの同時流行のピークが重なった場合、静岡県では1日に最大2万5000人の感染者が出る可能性があります。

こども園では…

西尾梓アナウンサー:
「こちらのこども園では、手洗い・うがいなどの基本的な感染対策に加えて、食事の際には間隔を空けて対面にならないように工夫をしているということです」

静岡市駿河区の認定こども園、「だきしめこども園」。

0歳から5歳まで、およそ100人が通っています。

食事のあいさつ子どもたちを感染から守るために、細心の注意を払っている保育現場。

中でも、気を遣うのが食事です。

こちらでは元々、年長のクラスは1つのテーブルに4人が座っていましたが、今は半分の2人に減らし、向かい合わないようにしています。

コロナ禍も3年目、こんな小さな子どもたちにとっても当たり前となった“黙食”。

だきしめこども園 小林かおり園長:
「いただきますのあいさつをしたらマスクを外す。食べ終わったらマスクをする。子どもたちが自主的にやっているかなと感じる」

県内でも再び感染が拡大傾向にある中、こちらの園では従来通り、手洗い・うがい、アルコール消毒、換気の徹底といった基本的な感染対策に努めています。

だきしめこども園 小林かおり園長:
「同じことをずっと継続して行っている状況。子どもたちのなかで(黙食や感染対策は)あいさつとか顔や手を洗うという習慣の一部になっていると感じている」

一方、今年の冬に懸念される、新型コロナとインフルエンザの同時流行については─

だきしめこども園 小林かおり園長:
「子どもの場合、小さいほど体調の変化がすごく顕著に出るので、先生たちが小さな変化を見逃さない。子どものことをよく見るということに力を入れていかないといけない」