「上手」と「下手」を分ける2つの動作パターンとは?

ゴルフにはよくある2つの動作パターンというものがあって、どちらの動作パターンでボールを打っているかで、上達するかしないかが決まってしまいます。

まず1つめの動作パターンは、インパクトを境に腕とクラブのポジションが入れ替わるパターン。ダウンスイングでは左腕が右腕の前にあり、グリップエンドが左、クラブヘッドが右という状態です。この関係性がインパクトを経て、右腕が左腕の前に来て、グリップエンドが右、クラブヘッドが左という状態に入れ替わるのです。上手い人、上達する人はこの動作パターンに当てはまります。

もう1つの動作パターンは、インパクト以降に左ヒジが引けてしまうパターンです。グリップエンドがインパクト以降も目標方向に運動を続けるので、クラブヘッドが右、グリップエンドが左という位置関係がしばらく変わらず、、またヘッドも走りません。残念ながらこの動作パターンに当てはまる人は、いくら練習しても上手くなりません。

2つの動作パターンはまったくの逆と言ってよく、1つめの入れ替えのある動作パターンが、東京駅から東海道新幹線で新大阪に向かうようなものだとすると、左ヒジが引ける動作パターンは東北新幹線に乗ってしまうようなものなんです。

まだ各駅停車で新大阪に向かうのであれば、速度は遅くてもいつかは目的地に到着します。しかし間違った電車に乗ってしまったのでは、いつまでたっても目的地に近づかないのです。10年やっても20年やっても一向に上達しないんだけど…というような人は、このパターンに当てはまってしまっていると考えて間違いないでしょう。

なぜ方向を間違ってしまうかというと、クラブヘッドにばかり意識が行ってしまうのが大きな要因です。

目標方向にクラブヘッドを動かそうとするあまり、手元も同じ方向に運動させてしまうのです。その結果、左ヒジが引け、クラブヘッドとグリップエンドの入れ替え現象が起こらなくなります。

この間違った動作反応を修正するためには、正しい動作反応を理解することが必要で、そのためにはクラブを極端に短く持ってインパクト前後のクラブの動きを確認します。

まずダウンスイングですが、シャフトが地面と平行まで下りて来たときに、正面から見てグリップエンドが左脚の輪郭よりも右にはみ出ているのが正解です。ここからインパクトを迎え、フォロースルーでシャフトが地面と平行まで上がったとき、今度はグリップエンドが右脚の輪郭よりも左にはみ出ているのが正しい動作パターンです。

このとき手とクラブには、てこの原理が働いています。すなわち、右手が力点となってクラブヘッドが動き、左手が力点となってグリップエンドが動きます。つまり2つのてこが存在しているわけです。左右の手を重ねてクラブを持てば、力点は1つになるかもしれませんが、現実的にそうはしませんし、左右の手が別の場所を握っているわけですから、力点を2つと考えると手の役割が理解しやすいと思います。

【書誌情報】
『100を切れない7つの理由・10の上達法 劇的に上手くなるスイングの作り方』
著者:阿河徹

なかなか上手くならないアマチュアゴルファーのスイングには、致命的な欠陥がある。そこで本書では、アマチュアのスイングの悪いクセを7つを解説。さらに、著者が「スイングの設計図」と呼ぶ、正しいスイングの動きをイラストでわかりやすく紹介する。そして、その基本の動きが身につき、上達に役立つ10のスイング・ドリルも公開する。スイングに悩んでいる人をはじめ、これからスイングを学ぶ人、基本を再度見直したい人も活用できる一冊である。