ラプソードをどう使うか【初級編】

●ボールの「再現性」を高めよう
ピッチングで重要なのは「再現性」を高めることです。そのために土台となるのが投球フォーム作り。リリースポイントが安定しない、コントロールにばらつきが大きいなど、自分の球が思うように投げられない場合はラプソードで計測してみましょう。各種の数値から、投球フォームにおける課題や改善点を推察することができます。

例えば右投手が右打者に対してよくあるのが、内角高めには強いストレートを投げられるものの、外角に投げると弱くなるケースです(理由は後述します)。そこで各コースについて変化量のデータを見ると、外角のストレートは回転効率が下がり、ジャイロ成分が含まれていました。

外角に投げると弱くなる原因として考えられるのが、股関節が硬くて骨盤が回り切れないために腕でコントロールしようとしている影響か、あるいは目線の問題か。何かしらの理由があるので、5章の投球チェックポイントでスクリーニングをかけてみてください。柔軟性に問題があれば、日々の努力で柔らかくしていきましょう。外角にしっかり前足を踏み出し、骨盤を回すイメージを作るには、コアベロシティベルトを使ったメニューも有効です。

ラプソードはプロや社会人など上級者に活用されているイメージがあるかもしれませんが、発展途上の中高生にも効果的です。データは自分を映してくれる〝鏡〟なので、定期的に計測してみてください。トレーニングの成果を確認でき、今後必要な要素も見えてくるはずです。トレーニングと連動して使うことで、相乗効果を生み出すことができます。

加えて、ラプソードはピッチデザインにも活用できます。右投手が右打者の外角に対して球威が弱くなるという例を先述しましたが、じつはよくあるケースです。身体動作的に言うと、右投手が右打者に最も投げやすいのは内角高めで、逆に一番難しいのが外角低め。内角より外角の方が、股関節や胸郭の可動域が必要になるからです。

右投手が右打者の外角低めに投げづらいケースでは、プレートを踏む位置を見直すのも一つの解決策です。一塁側のプレートから外角低めに投げるのは角度がつきにくく、特に腕の位置が低い投手の場合、ストレートがカットボールのように変化することもあります。それなら三塁側のプレートを踏み、シュート成分の強いストレートを活かすピッチングの方がいいかもしれません。プレートを踏む位置は大事なので、さまざまな観点から模索してみてください。

投手にとって、ピッチングの「再現性」は永遠のテーマとも言えるものです。その土台となる投球フォームを固めることで、〝勝てる投手〟に近づいていくはずです。ラプソードを有効活用し、まずは投手としての基盤を固めましょう。

出典:『革新的投球パフォーマンス』高島誠

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