空気中の異物の侵入を防ぐために欠かせない機能

くしゃみは、空気中の異物が体内に入らないようにするための体の反射的な防御反応です。鼻の粘膜にゴミやウイルスなどがつくと、その刺激が神経を通じて筋肉に伝わり、肺と腹部の間にある横隔膜が収縮して息を吸い込みます。

そして、一気に息を吐き出すことで、息とともに異物を体外に出そうとして起こるのが、「くしゃみ」です。

ゴミやウイルスのほかにも、アレルギー性鼻炎のアレルゲンが原因となるほか、暗い室内からいきなり陽のあたる場所に出るなど、強い光刺激でもくしゃみが出ることがあります(光くしゃみ反射)。

最近の研究で、くしゃみは鼻腔をきれいにし、リセットする役目もあるとされています。また、くしゃみのときに出る呼気の速さは、なんと初速が時速320㎞にもなるといわれます(いろいろな実験結果があります)。これは国内最速の東北新幹線並の速さ(はやぶさの宇都宮〜青森間)であり、しかも、く線並の速さ(はやぶさの宇都宮〜青森間)であり、しかも、くしゃみとともに周囲に飛び散る唾液は、時速30 ㎞で、勢いよく飛んだ場合は3〜4m先まで飛んでしまうこともあります。

風邪やインフルエンザの患者の場合、1回の咳で約10万個、くしゃみの場合は約200万個のウイルスを放出するといわれているため、こうして飛散した唾液(飛沫)によって、「飛沫感染」を起こさないよう、マスクなどでできるだけウイルスを広げないようにすることが大切です。

また、風邪や花粉症でもないのに、春先や秋にくしゃみや鼻水・鼻づまりなどの症状を感じたら、「寒暖差アレルギー」かもしれません。

寒暖差(7度℃以上)が激しいと、寒いと縮み暑いと広がる血管の収縮が追いつかなくなり、自律神経が誤作動を起こしてしまうのです(血管運動性鼻炎)。

出典:『図解 人体の不思議』監修/荻野剛志