人類最大の発明!?複利効果の恩恵を受けよう

物理学者のアルベルト・アインシュタインが「人類最大の発明」と絶賛したものを知っていますか。それは「複利」です。元本にひたすら同じ利息が繰り返しついていく単利に対し、複利では元本とその元本についた利息を合わせた額に、新たな利息がつきます。たとえば、100万円に5%の利息がつく場合、単利では毎年5万円がプラスされて積み上がっていきます。10年後には150万円になる計算です。これに対し、複利では利息の計算のもととなる元本が毎年増えていきます。最初の年は100万円の5%で5万円の利息がつきますが、次の年は前年の利息を含めた105万円の5%である5万2500円の利息がつきます。元本が膨らむほど利息も増えるので、資産が育つスピードが加速します。10年後には162万円を超えている計算です。

定期預金も複利にできますが、ゼロに近い利率では何年それを掛けあわせてもあまり意味がありません。ある程度の利率があって初めて、複利は力を持ちます。複利は必ずしも一定の利率で増える金融商品だけの効果ではありません。たとえば、株価は一定の利率で成長するものではありませんが、企業の成長には複利のしくみが働いています。企業は売上や利益が伸びれば、その利益を使って翌年以降にさらに成長するための投資をします。また、利益から税金や株主への配当を払って、お金が残ればそれを内部に貯め、新しい投資に使うこともできます。これはしくみとしては複利と同じです。

ちなみに、複利で運用して、資産を倍にするために必要な年数というのが簡単に計算できる式があります。「72の法則」といって、表のように72を金利で割れば、お金を倍にするだいたいの期間がわかるようになっています。


【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SB クリエイティブ)、『まだ間に合う! 50 歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)などがある。