「予想しない投資」がいちばん強い!

投資で利益を出していくには、投資対象を安く買って高く売る、これを続けていけばよいというのは正しい考えです。だからこそ、これから何が上がるのかがわかればそれを買って、上がったら売る。それを続けることができれば、確実に大きな利益を出すことができます。しかし現実には何が上昇するか、ホントわかりません。

●予想しなければ、はずさない
『主要4資産と分散投資した場合のリターンの推移』の図は日本株式と日本債券、外国株式と外国債券という四つの投資対象と、この四つの資産を4分の1ずつ分けて投資した場合で、どれが最も上昇したかを過去15年のデータで示したものです。パッとみる限り、外国株が最も上昇している年が多いので、外国株に投資しておけばいちばん儲かるようにみえます。しかし、2008年をみると53%も下落しています。この〝ハズレ〞の年に外国株を持っていたとすると、大損してしまうことがわかります。つまり、外国株はこの四つの資産クラスでは、40ページ図にみる最もハイリスク・ハイリターンな投資対象だといえます。


●「何」や「いつ」を予想して張る。それってギャンブル?
どの対象が最も上がるかを正しく予想することはできません。これは経済の素人に限らず、専門家でも同じ。豊富な経験と知識を持ったプロであっても、予想を外すことは日常茶飯事なのです。「何」を買えば儲かるか、だれにも予想できない以上、上がる対象を予想してそこに張るというのはギャンブルに近い行為です。

同様に、「いつ」上がるかを予測して投資のタイミングを張るのも投機的な行為で、リスクが高くなってしまいます。大きなリスクをとれない個人投資家は、上がる対象や時期をあてにいく投資をすると、外れたときのダメージが大きくなります。リスクを抑えながら市場の成長の恩恵を受けるには、「あてにいかない。予想をしない」のが正解! それができ、それでも市場の成長の恩恵を受けられるの
が、本書の「ほったらかし投資」のすごいところです。

あなたも、投資を始めると、「今日は上がっているか、それとも下がっているか」などと気になり、ついつい自分の予想のアタリ・ハズレに一喜一憂しがちになります。それを長期間やっていると身が持ちませんし、自分にとってほとんど意味がなかったと思うことになるかもしれません。そこで、「予想するのとは別のことに取り組んでいく」と、発想を変えてみましょう。

【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SB クリエイティブ)、『まだ間に合う! 50 歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)などがある。