外国人の部下には「論理」と「数字」で接する

グローバル化する現代では外国人の部下を持つことも珍しくなくなってきました。

外国人とうまく付き合うコツは2つ。

1つは「イエス」「ノー」を明確にすること。

もう1つは、話を論理的に組み立てることです。

日本語には、外国人にはわかりにくい、あいまいな表現があります。

「善処します」、「何とかします」などの表現は、日本人同士であれば単なる社交辞令と捉(とら)えますが、外国人、特にアメリカ人にとっては、どちらもイエスです。

したがって、その後に何の進展もなければ「ウソをついた!」ということになります。

「とにかく頑張れ」、「あとはよろしく」という部下に言っても、日本人同士であれば通じますが、外国人の部下には、何をどうしろと言っているのか意味不明な不完全な指示でしかありません。

日本人のコミュニケーションは、「以心伝心」や「義理・人情・浪花節」や「忖度(そんたく)」など情緒的な部分に軸足を置いていますが、欧米の人々は論理を軸にコミュニケーションを取ろうとします。

したがって、外国人には論理の筋がきちんと通し、あいまいさを排した話の組み立てが必要です。

私は外国人には、何のために、何を、いつまでに、どれだけやらなければいけないのかを明確にして話をしています。

あいまいさを排除するために有効なのが、数字で示すこと。

外国人の部下に対しては、論理と数字をベースにコミュニケーションを取ることが肝要です。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。