計画の立て方は「コーシャス・オプティズム」で

リーダーは結果を出さなければいけません。そのために計画は不可欠です。

では、目標どおりの結果を出すためには、どう計画を立てればよいでしょうか。

日産自動車には、昔から優秀な社員がたくさんいました。彼らは極めて高度で緻密な計画を立てていました。

にもかかわらず業績は上がらないままでした。

そこへ社長としてカルロス・ゴーン氏がやって来ます。彼はすぐさま日産の問題を見抜きました。

問題とは、計画さえ緻密に立てれば、後は自然と結果が付いて来るという社員の勘違いです。

名経営者の稲盛和夫(いなもりかずお) 氏は、自身のオフィシャルサイトで「計画は悲観的に」「実行は楽観的に」と言っていました。私もこれが基本だと思っています。

英語にはコーシャス・オプティミズム(Cautious Optimism)という言葉があります。

「考え方は慎重に、実行は明るく楽天的に」という意味です。

計画の段階では、悲観的にトラブル、悪条件を想定し、前もって対応策を計画に織り込んでおく。

そして実行段階では、「必ずできる」という信念を持って、楽観的に明るく実行するということです。

しかし、そもそも計画自体が杜撰(ずさん)であっては、いかにコーシャス・オプティズムで挑んでも、結果が付いてくることはありません。

私は、計画がうまくいかないのは表にある7つの項目に原因があると考えています。

まず、計画の段階から、7つのいずれかに当てはまるものがないか点検が必要です。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。