「できる」と自己暗示をかけて自信を生み出す

自信に満ちあふれるリーダーの表情は、それだけで部下を安心させることができます。

部下は、きっと「このリーダーに付いていけば、どんな困難が訪れても大丈夫」と思うことでしょう。

では、どうすれば自信を付けることができるのでしょうか。私は、自信は自分でつくることができるものだと考えています。

人間とは自己暗示にかかりやすい動物です。

自ら「できる、できる」と自己暗示をかけていると本当にできるようになります。

心理学でもプラシーボ効果(偽薬効果)というものがあります。

良く効く薬だと信じ込んで服用すれば、それがただの小麦粉でも病気の回復に効果があるという実験結果も出ていると聞きます。

自己暗示には、「自己効力感」を生む効果もあります。自己効力感とは、「うん、できそうだ」という感覚です。

まずは「自分はできる」と強く信じること。

それが自信を付ける第一歩です。

ただし、自己暗示が自信となっているうちは良いのですが、人の心は良きにつけ悪しきにつけインフレーションを起こします。

自信は、往々にして過信へと変わり、やがて慢心となり、最後は傲慢に形を変えてしまいます。

傲慢の先には、破滅という化け物がパックリと口を開けて、呑(の)み込もうと待ち構えています。

自己暗示は、正しい自信を生むとともに、間違った過信を生むこともあるのです。正しい自信を保ち、けっして過信・慢心(まんしん)・傲慢(ごうまん)に陥ってはいけません。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。