降格の原因を分析し、ポジティブに行動しよう

もし降格人事を受けたら、あなたならどうしますか?

降格人事は、ビジネスパーソンにとってまさしく逆境です。

私も、課長から平社員に降格されたことがあります。28歳のときのことでした。

新入社員から課長になるまで、常に同期のトップを走っていた私にとっては、すべてが順調にいっていただけに、大変なショックを受けました。

何が悪かったんだ、これからどうしたらいいんだと、落ち込んだ日々を送ったものです。

それほどのショックですから、降格の辞令を受けたときに、降格させた上司や会社に恨(うら)みを抱き、やる気のない反抗的な態度を見せたり、手抜き仕事をする人の気持ちもわからないではありません。

しかし、これでは自分で自分の墓穴を掘っているようなものと、肝(きも)に銘じておくべきです。

なぜ失敗したのかを分析し、くさらずにこれまで以上に仕事に取り組めば周囲の評価も変わり、再浮上のチャンスも与えられます。

降格人事は、「おまえならもう一度這(は)い上がって来られるはずだ。初心に帰って自分を磨き直して来い」という激励と捉(とら)えるべきです。

心理学でいうレジリエンス(Resilience)とは、逆境をはね返して「復元」することです。

もしもあなたが今、逆境にあるのなら、元に戻るのではなく、元を超えることを目指しましょう。

降格から這い上がる過程で得たものは、きっとレジリエンス(復元)を超えた「超元」の力を授けてくれるはずです。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。