水を支配し、地震さえも起こす荒々しく勇壮な海の支配者

ポセイドンはクロノスとレアの3番目の子どもで、本来ならゼウスのすぐ上の兄にあたります。

ゼウスにより父の腹の中から吐き出された際、呑み込まれたのと逆の順番だったことにより、ゼウスの弟ともいわれます。

ゼウスがオリュンポス山に神殿を構えたことから、その兄弟たちはオリュンポスの神々と呼ばれます。

ゼウスはポセイドンに海の覇権を、ハデスに冥界の統治を任せることで、兄弟が助け合って世界を治める体制を築きました。

海を託されたポセイドンは、黄金の海馬が引く戦車で海上を走り回り、嵐を起こしたり、逆に海を静めたりします。

妻は水の神ネレウスの娘アムピトリテ。彼女との間に生まれた息子が、下半身が魚でホラ貝を吹き鳴らすトリトンです。

ゼウス同様に激しい気性を持ち、プレイボーイだったポセイドン。ゼウスに反抗したり、姉でありゼウスの娘を生んだ女神デメテルと、強引に交わったりもしています。

デメテルとの間にアイレオンという神馬が生まれ、ゴルゴン三姉妹のメデゥーサと交わったことにより、翼を持つ神馬ペガサスが生まれたことから、馬の守護神ともされています。

*ゴルゴン三姉妹:蛇の髪を持ち、見る者を石に変えるという怪物。もとは金髪の美女三姉妹だったが、ポセイドンが女神アテナの神殿で三女のメデゥーサと交わったことにより、潔癖症のアテナの怒りを買い、怪物に姿を変えられた。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の神々』
著者:鈴木悠介  日本文芸社刊