積み立て投資は証券会社や銀行選びがすべて

ここまで読んでくださった読者の皆さんは長期・分散の積み立て投資と、iDeCo、つみたてNISAといった有利な制度の基礎知識はマスターできたはず。あとは、とにかく実践あるのみ! ですね。iDeCoやつみたてNISAは、ほったらかしが最適かもしれない〝ズボラさん〞向け投資ですから、大事なのはそれが可能な証券会社や銀行を選ぶことです。さっそく口座を開設して、積み立て投資を始めましょう。

●つみたてNISAは大手ネット証券から選ぶ
つみたてNISAは大手ネット証券のラインナップが充実しています。普段使っている銀行でも悪くはないのですが、取扱商品が極端に少ないことがあります。たとえば、みずほ銀行と三井住友銀行は、2021年8月時点で3商品のみです。また、iDeCoと違って、どの証券会社を選んでも口座管理手数料などはかからないので、気にする必要はありません。

●つみたてNISAで〝ポイ活〟するなら楽天証券
iDeCoは銀行口座の引き落としのみの対応ですが、つみたてNISAはクレジットカード払いにも対応している証券会社があるので、持っているクレジットカードで選ぶのもアリです。たとえば楽天証券であれば、楽天カードでつみたてNISAの積み立てができ、1%のポイントが還元されます。つみたてNISAの年間40万円の枠をフル活用すれば、年間で4000円分のポイントがつく。〝ポイ活〟もでき、とてもおトクです。また、三井住友カードが発行するクレジットカードを利用している人は、SBI証券がいいでしょう。同様に対象のカードで積み立てができ、ポイントが還元されます。ただ、還元率は0・5%と楽天に比べれば劣ります。

マネックス証券は本書執筆時点ではこうしたサービスがないのですが、2021年5月からマネックスカードというクレジットカードの申し込みを受け付けており、このカードで投信の積み立てができるようになるとしています。後発なので、もしかすると今後有利な還元率を設定したり、お得なキャンペーンを実施してくれるかもしれません。こういったサービスは今後変更される可能性もあるので、無理なく選択できるなら活用する、といったスタンスで取り組むといいでしょう。

本書執筆時点の結論としては、iDeCoは松井証券、大手がいいという人はSBI証券かマネックス証券はいかがでしょうか。そして、つみたてNISAは楽天証券で楽天カードを使って積み立てるのがおトクです。iDeCoとつみたてNISAはそれぞれ別に口座の開設手続きをするので、異なる証券会社を選んでもかまいません。


【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SB クリエイティブ)、『まだ間に合う! 50 歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)などがある。