三つのステップ+アルファで、つみたてNISAを始めましょう

 では、次につみたてNISAの口座開設です。どのネット証券でも三つのステップと課税口座の選択は共通しています。

つみたてNISAの3ステップ。一般NISA口座もあるので注意

【STEP1】投資したい商品を決める
証券会社や銀行によって扱っている投資信託のラインナップが異なるので、先に投資したい金融商品を絞り込んでおきます。

【STEP2】金融機関を決め、口座開設の申し込みをする
金融機関を選んでつみたてNISA口座の開設申し込みをします。郵送や窓口に行かなくても、ネット証券であればオンラインでも可能です。つみたてNISA以外に、一般NISA口座もあり、どちらかを選択する必要があるので間違えないよう注意しましょう。その証券会社や銀行とこれまでまったく取引がない場合は、まず総合取引口座を開設してからつみたてNISA口座を開設するという流れになります。その際には運転免許証、健康保険証などの本人確認書類やマイナンバーが必要です。

【STEP3】投資する投資信託と金額、積み立てタイミングを指定する
口座開設が完了したらウェブサイトにログインし、投資信託と金額、毎月の積立日を設定します。上限額の範囲で商品はいくつでも選べます。

つみたてNISAでは「課税口座」の選択が必要

つみたてNISAの口座を開設するには、まず、その証券会社の総合口座(銀行であれば投資信託口座)を開設する必要があります。総合口座には、「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」の3種類があり、いずれかを選択することを求められます。多くの人がここで、どれを選べばいいか迷います。三つの口座の違いは、利益が出た場合の税金の計算と納税方法です。一般口座では、自分で年間の損益とそれに対する税額を計算して確定申告し、納税しなければいけません。ですから、特別な理由がない限りやめておいたほうがいいでしょう。

特定口座では、証券会社や銀行が年間の損益と税額を計算し、「年間取引報告書」にまとめてくれます。「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の2パターンがあります。「源泉徴収あり」では利益から税額を源泉徴収して投資家の代わりに納税してくれます。納税について、あなたは何もしなくてOKです。「源泉徴収なし」の場合は、証券会社や銀行が計算してくれた税額を自分で申告して納税します。基本的には「源泉徴収あり」を選択しておけば、申告について投資家は何もしなくてよいのでラクです。

つみたてNISAでだけ投資するぶんには税金は関係ありませんが、非課税期間の終了時に換金しない場合は選択した課税口座に資金が移されます。また、将来、投資への興味が広がって別の投資にトライしたくなることもあり得ます。つみたてNISAと課税口座を併用する方法を選択する場合も考えられます。そのため、特別な理由がなければ「源泉徴収ありの特定口座」を選択しておくのが無難です。


【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SB クリエイティブ)、『まだ間に合う! 50 歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)などがある。