ポートフォリオはあなたの投資の羅針盤

ポートフォリオとは、どの資産にどういう割合でどう投資するか配分することです。私たちの年金を運用するGPIFは、『GPIFの基本ポートフォリオ』図のように日本の債券と株式、外国(先進国)の債券と株式に4分の1ずつの配分を基本ポートフォリオとしています。日本債券とは、日本国内の国や地方自治体などが日本国内で円建てで発行する債券で、国債、地方債、社債などがあります。


●日本債券はiDeCoやNISAの外で買って、非課税枠を有効活用
また、国債、地方債、社債などの日本債券の扱いにも、ひと工夫すると有利に運用できます。日本では長く低金利が続き、債券の金利も1%を大きく下回る水準が続いています。つまり、日本債券は大きな利益が期待できない資産クラスということです。このためiDeCoやつみたてNISAで投資しても、非課税のメリットが非常に小さくなり、「私、ちょっともったいないことをしているのかも?」と感じる人も出てきます。

非課税枠を最大限に活用するなら、国債、地方債、社債などの日本債券はiDeCoやつみたてNISAの外で買いましょう。つみたてNISAの口座を開設する場合は、通常の課税口座の開設もあわせて行なうので、日本債券は課税口座で買うという手もあります。また、預貯金を日本債券の代わりとすることもできるので、日本債券に充てる金額を積み立て貯蓄として銀行口座に積み立てていくのもアリです。 ただし、日本債券にはポートフォリオ全体の値動きをゆるやかにする効果があります。

日本債券を非課税口座の外に出すとiDeCoやつみたてNISAの口座内で値動きが大きくなってしまうので、相場下落時には大きなストレスになってしまう人がいるかもしれません。こうした場合は、日本債券も非課税口座で投資して、損失割合が大きくなりすぎないようにするのも一つの手ではあります。

【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊

監修者プロフィール
明治大学在学中より、雑誌の編集に携わり、卒業後にフリーランスの雑誌記者として独立。1988 年より女性誌、マネー誌にて、お金の記事を執筆。1999年にファイナンシャルプランナー資格取得。2010年にファイナンシャルプランナー坂本綾子事務所を設立し、執筆に加えて、家計相談やセミナー講師も行なう。2012 年よりフォスター・フォーラム(良質な金融商品を育てる会)の活動に参加、消費者教育を担当。近著に『年収200 万円の私でも心おだやかに毎日暮らせるお金の貯め方を教えてください!』(SB クリエイティブ)、『まだ間に合う! 50 歳からのお金の基本』(エムディエヌコーポレーション)、『節約・貯蓄・投資の前に 今さら聞けないお金の超基本』(朝日新聞出版)などがある。