「移動時間」を1カ月分集めれば何ができるかを考える

仕事には、必ず移動時間があります。電車に乗っている時間や歩いている時間を合計すると、かなりの時間になることに気付きます。出勤時間と帰宅するまでの時間を入れると、さらに増えます。

移動時間をいかに効率的に使うかによって、大きな差が生まれます。

たとえば、30分間の移動が3回あれば、合計で1時間30分。1週間のうちに5日間あると考えれば、合計450分。つまり7時間30分になります。

1カ月にしたら30時間です。3カ月なら90時間というまとまった時間ができます。

90時間もあれば、いろんなことができます。

語学の勉強や、有益な講義のテープを聞くのもいいし、読書もいいでしょう。あるいは、発想をかえて、「To Do リスト」のチェックも有意義です。

前述したとおり、優先順位は状況に応じて変わります。午前中に優先順位1位でも、午後には3位に下がることもあります。

つねに「To Do リスト」を見て、必要に応じて優先順位を変更しておけば、「次に何をすればいいか」が明確になり、すぐに行動できます。

あるいは、訪問先に電話をするのもいいでしょう。

これから訪れる取引先に、話の糸口だけでも伝えておけば、到着して相手に会ってからの話が手早くできます。それによって、時間の短縮になり、余った時間を、他のことに生かせます。

重要なのは、「移動時間をインプットとアウトプットに使う」という明確な目的を持つことです。

移動時間を活用して、みるみる成長する意識を持ちましょう。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 超一流の時間力』
著者:安田 正  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
安田 正(やすだ ただし) 株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。英語のほか、ロジカル・コミュニケーション、プレゼンテーション、対人対応トレーニング、交渉術などのビジネス・コミュニケーションの領域で、上場企業、官公庁を中心に1700の会社、団体でのセミナー講師、コンサルタントとしての指導実績を持つ。また東京大学、京都大学、一橋大学でも教鞭を執る。