現在、多くの選手のバットは860g〜880g

松中信彦さんは900gのバットを使っていたという。

これは非常に重い方で、おそらく今の現役選手で900gを使っている選手はいないのではないかと言う。

 

最も重いバットを使っていた時期は三冠王を獲った翌年の2005年。

この年はちょうどセ・パ交流戦が始まった年。

この年は交流戦で930gのバットを使ったという。

打席では、どうしても西武の松坂大輔を意識してしまっていたという。

その松坂大輔に900gのバットで対応できていたなら、他のピッチャーはもう少し重いバットでも大丈夫なのではないかという感覚が松中信彦さんの中にはあったとのこと。

事実、930gのバットにボールが当たったときは吹っ飛んでいくような感触だったという。

 

交流戦がキッカケだったのは、セ・リーグのピッチャーは変化球が多かったから。

コースに来る変化球は片手で打つような状態になることもある。

そのときは少しでもヘッドが重い方が遠くに飛んでいく。

 

記憶に残っているのはヤクルト・館山昌平と勝負した時のこと。

外側に逃げていくシンカー系のボールを片手で拾うような感じでレストスタンドに入れられたこと。

おそらく930gのバットでないとスタンドまでは運べなかっただろう。

 

パ・リーグのピッチャーはストレートの力勝負が多いのでタイミングを合わせることを重視して900g。

変化球はこすってもスタンドに運ぶために930g。

これが三冠王のホームランを打つためのバットのこだわりだ。