八つ当たりしてもストレスは解消できない

みなさんは怒りやイライラを感じたとき、どのような行動をとりがちですか。声を荒らげたり、人やものに当たるのでしょうか。それともじっと静かにやり過ごしますか。一体どちらのタイプが、ストレスをより軽減できるのでしょう。

アメリカの心理学者ブッシュマンが行ったユニークな実験があります。学生たちを故意に怒らせたうえで2つのグループに分け、1つのグループにはパンチングマシーンを殴らせ、もう一方のグループには何もさせませんでした。すると「2つのグループ間で、怒りの収まり方に大差はない」という結果に。パンチングマシーンを殴ることで怒りを発散できるように思えますが、かえって怒りが増した人もいたそうです。

ここからわかるのは「八つ当たりしてもストレスは消えないばかりか、さらに増幅する場合もある」ということです。ストレスを解消したいなら何かに当たるのではなく、身近な人に話を聞いてもらいましょう。人に話すことで気持ちの整理がつき、それだけで気分が晴れるものです。さらに理想的なのは、ストレスを逆に力として、仕事や生活を前向きに推し進めることです。

どうしても怒りが収まらないときは、シャドーボクシングなどいかがですか。仮想の相手をイメージしながらパンチを繰り出すことで、気持ちもスッキリし、運動不足も同時に解消できます。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』