今季から千葉ロッテマリーンズにドラフト4位で入団した秋山正雲。背番号43を小島和哉から引き継いだ期待の左腕だ。高卒1年目の今季、ファームで結果を残している秋山正雲に、プロ1年目ここまでを振り返ってもらい、また目標とする投手像を聞いた。

「真っすぐ」には手ごたえを感じています

――プロ1年目の今季も終わりが見えてきました。ここまでを振り返っていかがですか?

秋山 球種によっては、手ごたえを感じることも出来ています。ただ、一番感じているのは「疲れ」ですね。

――やはり、プロとして過ごす1年間は違う。

秋山 自分では疲れていないと思っていても体が上手く動かなかったり、想像していたより体が重いとか……高校時代には感じたことのない疲労を味わっています。

――とはいえ、高卒1年目ながらファームではしっかりと結果を残しています(※9月8日時点で12試合、3勝1敗、25回1/3を投げて防御率1.40)。その要因をどう自己分析していますか?

秋山 野手の先輩たちがしっかり守ってくれていること、自分が点を取られてもそのあとすぐに追いついてくれたり、勝ち越してくれるケースが多いので、それが一番の要因かなと思っています。

――「球種によって、手ごたえを感じている」という言葉がありましたが、具体的にどの球種?

秋山 真っすぐですね。ファウルや空振りをとれているので、そこはある程度通用しているんじゃないかなと。

――もともと「真っすぐ」は自信のあった球種ですか。

秋山 はい、一番自信のあるボールです。

――「真っすぐ」を投げる時、どんな部分を一番意識していますか?

秋山 キャッチャーのミットが終着点ではなく、もっと先まで「落ちない」真っすぐをイメージしています。

――いわゆる「きれいな回転」のストレート?

秋山 そうですね。縦にスピンがかかって、しっかりと伸びる軌道を意識しています。

――「真っすぐが通用する」と1年目で感じることができているのは大きいですよね。

秋山 もともと自信のあるボールでしたけど、正直ここまで通用するとは思っていませんでした。その意味では、大きな手ごたえになっています。

――逆に、課題と感じている部分は?

秋山 球種にかかわらず、変化球のコントロール、キレですね

――やはり「プロのバッター」は高校時代に対戦してきた選手たちとは違いますか。

秋山 全然、違いますね。一度対戦したり、一度見られたボールにはすぐに対応されてしまう印象です。前の打席で押さえても次の打席では捉えられたり、ファウルで逃げられたり、とにかく「順応力」が高いです。

目標は小島和哉投手と杉内俊哉さん
「雰囲気」を感じたのは内川聖一さん

――実際に対戦して、印象に残っている選手はいますか?

秋山 ヤクルトの内川聖一さんです。「順応力」などはもちろんですけど、それ以上にすごく雰囲気があって、「投げにくい」と感じました。

――秋山投手が背負う背番号43は、チームの先輩で今は一軍ローテで活躍する小島和哉投手が背負っていた番号です。同じサウスポーですし、意識する部分もあるのでは?

秋山 小島さんは目標とするピッチャーです。自分の課題でもある変化球のキレ、コントロールなどは特に参考にしたり、お手本にさせてもらっています。

――話をして印象に残っている言葉はありますか?

秋山 自分から質問をしたときに「誰かのマネだけをするだけじゃなくて、自分らしさを大切にすることも必要だよ」と言ってもらえたのは、心に残っています。

――プロ1年目も残りわずかですが、「目標」があれば教えてください。

秋山 1年間通して、怪我をせずに過ごすことを目指しているので、まずはそこですね。日々のケアやリカバリーにも気を付けています。

――「一軍デビュー」のイメージはまだない?

秋山 はい、今はまだないですね(笑)。

――将来的にはどんな投手になりたいですか。

秋山 シーズンを通して先発ローテーションで回れるような、マリーンズの監督、コーチ、選手、スタッフの人たちから「コイツなら大丈夫だ」と思ってもらえるようなピッチャーになりたいです。

――一軍に上がったら対戦したい選手はいますか?

秋山 ソフトバンクの柳田悠岐選手です。あのフルスイングをマウンドから見てみたいです。

――でも、左対左ですし、もし対戦することがあったらしっかり抑えないといけないですよね?

秋山 はい、もし対戦できることがあれば抑えたいです(笑)。

――投手で投げ合いたかったり、参考にしている選手はいますか?

秋山 もう引退されているので投げ合うことはできないですけど、ソフトバンク、巨人でプレーされていた杉内俊哉さんは子供のころからずっと見ていました。杉内さんのストレートとスライダーは自分の理想です。

――一軍のマウンドで小島投手や杉内さんのようなピッチングを見せてくれることを楽しみにしています。ありがとうございました!

取材:2022年8月31日
インタビュー及び記事執筆:花田雪
協力:千葉ロッテマリーンズ