プロ野球ではある年に一番多く勝ち星を挙げた投手が「最多勝」投手として表彰される。最多勝利の記録は42勝でスタルヒン(巨人、1939年)と稲尾和久(西鉄、1961年)が獲得しているが、当時は現在のような投手分業制ではない時代。2000年以降だと楽天・田中将大が2013年に打ち立てた24勝が最多記録となるが、ここ数年はどのような選手たちが最多勝を獲得しているのだろうか。

今年は阪神の青柳とオリックスの山本が受賞

セリーグの今シーズンの最多勝は阪神の青柳晃洋で13勝。青柳は昨シーズンも広島の九里亜蓮とともに13勝を挙げており、2年連続でのタイトルとなった。パリーグでもやはり昨年に続けてオリックスの山本由伸が15勝で受賞。

2年連続での最多勝はセリーグでは2017年(17勝)18年(15勝)の巨人・菅野智之以来。阪神では1965年(25勝)66年(24勝)の村山実にまでさかのぼる。パリーグでは1999年(16勝)00年(14勝)01年(15勝)と3年連続で受賞した松坂大輔(当時西武)以来だ。オリックスでは初となる。

20年はメジャーへの移籍を目指すソフトバンクの千賀滉大、チームメイトの石川柊太と楽天の涌井秀章が11勝で3投手が同時受賞している。

19年は日本ハム(当時)の有原航平が15勝、18年は西武の多和田真三郎(昨年に西武を退団)が16勝を挙げた。17年には同じく16勝で西武の菊池雄星(現・ブルージェイズ)とソフトバンクの東浜巨がタイトルを手にしている。

セリーグの最多勝は20年に巨人の菅野が14勝で受賞。19年には、今季巨人から戦力外通告を受けた山口俊、18年は広島の大瀬良大地と巨人の菅野が15勝で最多勝を獲得。菅野は17年にも17勝を挙げており、前述の通り2年連続の最多勝を獲得した一流の投手だが、ここ2年は期待ほどの成績ではない。今シーズンは10勝と昨シーズンの6勝よりも盛り返したものの、ポテンシャルの高い選手であることは間違いないはず。来シーズンはどのような形でチームに貢献してくれるのか楽しみにしたい。