偏見が強化されていき、差別が起こる

人種差別や女性軽視など、今も昔も人は、大小さまざまな「差別」に苦しんでいます。ではなぜ、差別が起きてしまうのでしょうか? そこには、「意図せざる結果」という現象が深く関わっているのです。意図せざる結果とは、個人の行動が積み重なって大きな結果をもたらすという現象です。

我々の社会で例えると、自身の生活を維持するために仕事をしていただけなのに、結果的に社会全体が潤うといった感じです。「社会全体の利益を高める」という意識がなくても我々の行動がめりぐめぐってそのような結果を生んだのです。

差別も最初は「差別しよう」と思って始まったわけではありません。第一次世界大戦後の黒人排斥政策は、労働組合の「南部出身の黒人はスト破りをする」という偏見から始まりました。組合は自分たちを守るために黒人たちを排斥。黒人は正規の仕事に就けず、労働不足に陥った雇用者に採用され、スト破りをしてしまいます。その結果、組合は「黒人はスト破りをする人種」と判断し、黒人を差別するようになったのです。

就職における女性軽視も偏見が原因になることが多いです。企業側は長期間働いてくれる社員を得るために自社における過去の退職率を調べ、女性のほうが退職率が多いと知ります。すると企業利益を優先するために女性の採用先を総合職ではなく、一般職に集中させてしまい、女性軽視が起こるのです。この場合は、退職率というデータによって「女性は辞めやすい」という偏見が生まれ、採用先を絞られてしまいました。このように差別(軽視)は、偏見がさまざまな過程を踏み、強化されていくことで起こるのです。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』 監修:亀田達也

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多数派の意見に同調してしまうのはどうして?

日本人はよく多数派に同調しやすい、そんなイメージがあるかもしれません。しかし、この傾向はどんな人にも当て余る普遍性を持ったものなのです。なぜ私たちは多数派の意見に同調しやすいのでしょうか?この同調について、有名な実験があります。

この実験はカード①に描かれた線と同じ長さのものを、カード②に描かれた3本の線の中から選ぶというもので、実験には8人の学生が参加しました。回答はひとりずつ順番に行いますが、実は参加者のうち7人は〝サクラ〞で、あらかじめどの線を答えるかを指定されていました。

明らかに間違った答えでも多数派に同調してしまう

この実験の目的は、多数が間違った回答をした場合、被験者はそれに同調するかを調べることで、被験者は7人のサクラの回答を聞いたあと、8番目に回答します。実験は線の長さを変えながら複数回行われましたが、問題自体はいずれもひとりで回答したときは正解率99%というごく簡単なものでした

ところが、7人全員が誤った回答をした条件下だと、被験者による誤答率は32%にも上りました。普通なら間違えようのない問題でも、全員が別の回答を選ぶと、それに大きく影響されてしまうことが明らかとなったわけです。なお、7人のサクラのうち、必ず正解を答える他者がひとりいた場合、被験者の誤答率は5・5%まで低下しました。

会社の会議などでも全員一致の意見に反対するのは勇気がいりますが、ひとりでも反対者がいれば意見を表明しやすくなります。同調を促うながすには全員一致であることが重要で、ひとりでも自分と同じ意見の人がいると、その圧力は大きく弱まるというわけです。

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