他者も自分と同じ行動をすると考える

無意識に人は「自分が抱いている意見などは一般的で適切なもの」と考え、たとえその意見が間違っていたと知っても「自分の判断は正しかった。他の人も同じ立場ならそういう判断をしたはず」と自分の意見や判断を正当化しようとします。このように自分の意見や行動が一般的と考える現象を「フォールス・コンセンサス効果」と呼びます。

フォールス・コンセンサス効果は、自分と似た価値観や経験を持つ人と協働する環境や、自分の選択したことを重要視してそれに対する合意を得ようとする心理、自分の行動は他者によって引き起こされたもので同じ状況なら他者も同じ行動を取るという意識、自分は価値ある人間でありその判断に間違いはないという思考といった複数の要因が重なることで発生すると考えられています。

ロスらは、実際に行動を選択する状況でもフォールス・コンセンサス効果が生じると考え、ある大学で「サンドイッチマン実験」を行いました。生徒に「サンドイッチマンの広告板をぶら下げてキャンパスを歩いて欲しい」と依頼し、この依頼に対して同意するか拒否するかを回答してもらいます。

さらに、他の学生に同じ依頼をした場合、その学生が同意するか否かについても回答してもらいました。実験の結果、同意した学生の多くは他の学生も同意すると回答し、逆に拒否した学生の多くは他の学生も拒否すると回答。選好などの考え方だけではなく、行動選択の状況でもフォールス・コンセンサス効果が生じることが証明されたわけです。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』 監修:亀田達也

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多数派の意見に同調してしまうのはどうして?

日本人はよく多数派に同調しやすい、そんなイメージがあるかもしれません。しかし、この傾向はどんな人にも当て余る普遍性を持ったものなのです。なぜ私たちは多数派の意見に同調しやすいのでしょうか?この同調について、有名な実験があります。

この実験はカード①に描かれた線と同じ長さのものを、カード②に描かれた3本の線の中から選ぶというもので、実験には8人の学生が参加しました。回答はひとりずつ順番に行いますが、実は参加者のうち7人は〝サクラ〞で、あらかじめどの線を答えるかを指定されていました。

明らかに間違った答えでも多数派に同調してしまう

この実験の目的は、多数が間違った回答をした場合、被験者はそれに同調するかを調べることで、被験者は7人のサクラの回答を聞いたあと、8番目に回答します。実験は線の長さを変えながら複数回行われましたが、問題自体はいずれもひとりで回答したときは正解率99%というごく簡単なものでした

ところが、7人全員が誤った回答をした条件下だと、被験者による誤答率は32%にも上りました。普通なら間違えようのない問題でも、全員が別の回答を選ぶと、それに大きく影響されてしまうことが明らかとなったわけです。なお、7人のサクラのうち、必ず正解を答える他者がひとりいた場合、被験者の誤答率は5・5%まで低下しました。

会社の会議などでも全員一致の意見に反対するのは勇気がいりますが、ひとりでも反対者がいれば意見を表明しやすくなります。同調を促うながすには全員一致であることが重要で、ひとりでも自分と同じ意見の人がいると、その圧力は大きく弱まるというわけです。

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