iDeCoとつみたてNISAの違いを『iDeCoとつみたてNISAの違い』の図のように整理してみました。順にみていきましょう。
iDeCoとつみたてNISAの違い①所得控除なら、iDeCoどちらも利益に課税されずに積み立て投資ができますが、所得税や住民税を軽減できる効果があるのはiDeCoです。
②換金性なら、つみたてNISA、iDeCoは原則60歳(会社員は2022年10月からは65歳)まで換金できないのに対し、つみたてNISAはいつでも換金が可能です。
③投資できる金額に上限があるiDeCoはその人の加入する年金制度に応じて月の上限額が決まっているのに対し、つみたてNISAはすべての人が年間40万円と決まっています。つみたてNISAは最長20年続けると、総額で800万円を投資できます。
④投資できる期間は、年齢によって決まるiDeCoは積み立てできるのは65歳まで(2021年現在は60歳だが、2022年10月から厚生年金加入の会社員や国民年金の任意加入者は65歳に延長、60歳で公的年金加入期間が終わる人の場合は引き続き60歳まで)と決まっています。同じ会社員であっても30歳の人はあと35年間続けられるのに対し、50歳の人は15年です。一方、つみたてNISAは何歳で始めても、20年の範囲内であれば非課税で投資を続けることができます。
⑤投資できる商品は証券会社や銀行のサイトで要確認iDeCoは決められた対象商品がなく、証券会社や銀行が独自に金融商品を選んで採用しています。つみたてNISAにはないタイプの投資信託もあるほか、定期預金や保険など元本割れしない金融商品も選べます。証券会社や銀行によっては、本書でおすすめしているタイプの商品を扱っていないところもあるので、加入前に確認しておきましょう。つみたてNISAは、金融庁が対象となる投資信託(約170本、2021年6月現在)を定めています。そこから、どの投資信託を扱うかは証券会社、銀行などが自由に決めています。たくさんのラインナップをそろえるところもあれば、選択肢が数本しかないところもあります。対象となる投資信託は国内外の株式に投資する投資信託で、コストも安く、運用期間が無期限または20年以上といった条件を満たしています。
⑥再投資では、iDeCoのスイッチングを生かす
iDeCoでは「スイッチング」という商品の乗り換えが何度でも可能です。Aの投資信託を売って、Bの投資信託を買ったり、さらにCに乗り換えたりすることができます。ただし、売却して購入する手続きには1週間前後の時間がかかるので、短期的にタイミングを図って売買するような機動的な取引はできません。一方、つみたてNISAは一度何らかの投信を買ってしまうと、その非課税枠は二度と使えなくなります。「やっぱり別の投信に乗り換えたい」そう考えたら、別の非課税枠を使うことになるわけです。20年間持ち続けても、1か月で売却しても、同じように非課税の枠を使うため、なるべく売却しないことを前提とする必要があります。

【出典】『ほったらかしで3000万円貯める! お金と投資の超入門』
監修:坂本綾子/ファイナンシャルプランナー(日本FP 協会認定CFP Ⓡ) 日本文芸社刊
今や7人にひとりがNISAの口座を持っているといわれていますが、そもそもNISAとつみたてNISAの違いが分からず、どちらを始めるか悩む方も多いのではないでしょうか。
下のチェックボックスにチェックをいれて、自分にあう資産形成を確認しましょう。
□ 投資できる商品が多く、戦略の幅が広い
□ 投資商品は、国の基準を満たした投資運用向け
□ 投資先や投資のタイミングは自分で決めたい
□ 自動で投資してくれて手間がかからないものがいい
□ 投資先を考える時間を節約したい
□ まとまったお金を投資したい
□ 将来を見据えてじっくり投資したい
結果はマネーブックでチェック!
最近よく耳にするNISAやiDeCo。
でもどんなものなのか全く分からないし、商品を選んだり難しそうだから・・・・・・と感じている方も多いはず。